調布に「市民放射能測定室」-食品や土壌など測定、マップ公開も

放射能測定を行う日立アロカ社のシンチレーションスペクトロメータ。

放射能測定を行う日立アロカ社のシンチレーションスペクトロメータ。

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 調布に7月18日、市民が自主的に放射能測定を行う「高木仁三郎記念 ちょうふ市民放射能測定室」(調布市布田2「みさと屋」内、TEL 042-487-1714)がオープンし、翌日から測定を開始した。

生前は調布市在住で、地震の際の原発の危険性を警告していた物理学者の高木仁三郎さん。(撮影・嶋田達也)

 募金や「高木仁三郎市民科学基金」の助成によって設立された同所では、食品と土壌の測定が可能。自分で作った農作物の放射能を測ったり、子どもが遊ぶ場所の土壌を測ったりできる。学校や保育園など団体による測定も受け付ける。

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 測定料金は、1検体につき食品3,000円、土壌2,000円(個人の場合、団体については別途相談)。みさと屋に電話をしてから持ち込むか郵送する。市外からの依頼も可能。

 代表の尾辻義和さんは「小さな子どもを持つ親や団体から、安心して食べ物を与えたり遊ばせたりできるように放射能測定を希望する声が多い。市民農園で自作したり実家から届いたりした農作物を食べさせて大丈夫か、数値として確認できる。公園や保育園など空間線量が公表されている場所でも、土壌自体の放射線量を知ることができる」と話す。

 ボランティアグループによる市内各地の土壌放射能測定も行われ、結果はマップなどにまとめてインターネットで公開する予定。

 名前にもなっている高木仁三郎さんは、1990年から亡くなるまで同市内に住んだ物理学者で、原子力業界から独立した「原子力資料情報室」を設立し代表を務めた。阪神大震災の経験から日本の原子力発電所が地震や津波に弱く、過酷な放射能災害を引き起こす可能性を警告していた。

 受付時間は、みさと屋の営業中(9時~20時30分、日曜定休)。

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