調布・仙川で「ドラキュラ・マジック・ショー」-幻の楽器「アルモニカ」の演奏も

9月30日、仙川アヴェニューホールでドラキュラマジックショーが開催。写真はハリウッドでも活躍経験のあるマジシャン「ギュラ様」。

9月30日、仙川アヴェニューホールでドラキュラマジックショーが開催。写真はハリウッドでも活躍経験のあるマジシャン「ギュラ様」。

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 仙川アヴェニュー・ホール(調布市仙川町1 TEL 03-3305-5269)で9月30日、開館3周年記念企画として「ドラキュラ・マジック・ショー」が開催される。ショーはピアノやパイプ・オルガンの演奏とともに進行、実際に音が鳴るものとしては日本では仙川にしかない貴重な楽器「アルモニカ」の演奏も行われる。

同ショーで演奏される、日本では仙川でしか聴くことができない幻の楽器「アルモニカ」と、日本で唯一の演奏者・尾西さん。

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 マジックを行うのは、数々のテレビ番組に出演するほか、芸能人へのマジック指導も行うANXRA(アンギュラ)さん。1984年、「Magic Castle」のオーディションに合格し、ハリウッドで日本人初のクローズアップマジシャンとなった後、マジックの国際大会でMr.マリックさんに次ぐ2人目の日本人優勝者となった実力派。今年からはドラキュラに扮(ふん)してマジックを行う「ギュラ様」というキャラクターで活躍の場を広げている。

 ショーは、桐朋学園大学ピアノ科を卒業し、即興演奏のコンサートが人気の今村友子さんによるピアノと、同ホールの館長も務める尾西秀勝さんのパイプ・オルガンと「アルモニカ」の演奏とともに展開。尾西さんは伝説の楽器と言われる「アルモニカ」の日本で唯一の奏者で、普及にも努めている。同楽器は、米国の政治家・物理学者ベンジャミン・フランクリンが1761年に発明したもので、ゲーテやモーツアルトなども絶賛した記録が残っているという「甘くデリケートな音色」が特徴。多くの作曲家が同楽器のために曲を書き残している。1700年代には数千台も製造されるほどの人気を得たが、1800年代初頭には姿を消した。そのため、同楽器のために作曲された楽曲を本来の音色で聴くことができなくなり、想像上でしか鑑賞できない存在となった。その後、1984年にガラス製造業を営み、音楽家でもあるフィンケンバイナーさんが復興。着手から販売開始まで30年かかったという。日本では、1992年に初めて輸入され、現在、国内に3台が実存するが、うち1台は破損しているものが国立音楽大学の楽器学資料館にあるのみで、2台は仙川で尾西さんが所有している。同ショーで聴くことができるのは輸入1台目のアルモニカ。

 同ショーのプロデュースも務める尾西さんは「ご家族で、気軽に音楽に楽しんでいただけるよう今回のイベントを企画した。ショーでは、ドラキュラによるエンターテインメントとともに、モーツァルトが『アルモニカ』のために作曲した曲も披露するので、神秘な音色をぜひ体感してほしい」と話す。

 18時開場、18時30分開演。全席自由。前売り席は、一般2,000円、小学生1,500円、未就学児500円。同ホールのメールマガジンを登録すると無料になるキャンペーンも実施中。詳しくはホームページで確認できる。

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