調布市仙川の「atelier Ding Dong(アトリエ・ディンドン)」(仙川町1、TEL 03-5879-7897)で2月7日、初心者向けの能の体験講座が始まる。
講師を務めるのは金春流シテ方の能楽師・柏崎真由子さん。現在は金春円満井会定例能を中心に、初心者向け講座の開催や中学校での出張授業などの活動を行っている。
美術大学在学中に能と出会った柏崎さんは「初めて能楽堂に足を踏み込んで以来、600年以上の時を越えた古い芸能としではなく、その表現方法に新しさを感じ魅了された。それまで楽しげにはやし、舞っていたと思うと全てがやみ、空白の時間が立ち現れる。置いてきぼりをされているかのような感覚と同時に、観客である自分自身と向き合う時間が生まれる。この『間』が能の魅力の一つだと考えている」と話す。
全6回の同講座は年齢や性別を問わず参加でき、謡(高砂)と仕舞(絃上)の稽古を体験する内容。最終日には着物やはかまを着用し「銀座能楽堂」(中央区)の能舞台で発表会を行う。
柏崎さんは「これまで体験した方々からは『大きな声を出して謡うのが楽しい』という反応を頂いた。また、型を熱心に稽古する姿に、私もさらに頑張らなくてはという意欲が湧き、とても良い刺激をもらっている。能に少しでも興味を持つ方なら、どんな方でも大歓迎」とも。
稽古日は2月7日・14日・28日、3月7日・14日・21日。時間は19時~(1時間程度)。発表会は3月23日。講座参加費=2万円(学生=1万円、発表会・費教材費込み)。発表会当日は能楽堂ツアーのみの参加も可能(参加費=500円)。申し込みは柏崎さん(TEL 090-6213-0071)まで。