完全オーダーメードの額縁を制作する額装工房「アトリエ・モン・ラトン」(調布市深大寺北町2、TEL 042-489-3832)は3月16日~21日、「銀座小野画廊II」(中央区銀座1)で展覧会「アトリエ・モン・ラトン-コレクション2009-」を開催する。
同工房の額縁は、代表の諏訪孝志さんが制作するブランド「SUWA(スワ)」、アシスタントのみきゆきこさんが制作するブランド「Mi9(ミキュ)」、定番デザインフレーム「serie A.M.R.(セリ・アー・エム・エール)」の3つラインアップがある。額装する物は絵画に限らず、写真作品や骨董の皿などの立体物、鏡などの室内装飾品と多岐にわたる。価格は大きさにより異なるが、「SUWA」6号サイズは約6万円。
額縁の土台は木材。膠(にかわ)と石こうを混ぜた下地を塗って金箔を貼り付け、さまざまな着色を施す。部屋に飾ったときに違和感が出ないよう、作品の時代性に合わせて古色を付けるため制作には1カ月以上かかるという。
「手作りの額縁には既製品のような『堅さ』がなく、空間になじみやすい。例え長く使っていくうちに角に割れができたとしても、骨董と同じで、その割れ目自体が味わいになる。この展覧会が、完全オーダーメードの額縁が持つ一品ごとに違う味わいや、デザインの多様性に触れていただける機会になれば」と話す諏訪さんは期間中、会場に常駐する。
開催時間は、同16日=13時~19時、17日~21日=11時30分~19時(最終日は16時まで)。