狛江市と川崎市を結ぶ多摩水道橋付近の多摩川で現在、白鳥の姿が見られ、近隣住民や多摩川を散策する人々の目を楽しませている。
近隣住民などによると、コブハクチョウと思われる白鳥が見られるようになったのは昨年12月20日ごろから。コブハクチョウはオレンジ色のくちばし上部の付け根に黒いこぶのような裸出部があるのが特徴の大型の水鳥。発見当初は灰色の羽毛が混じる幼鳥だったが、現在は真っ白な羽毛の成鳥になり、五本松(狛江市元和泉2)辺りから小田急小田原線の多摩川橋の下流付近を泳いでいる。両足の太さに違いがあり、何らかの障がいがあるのではないかと見られているが、飛ぶ姿は確認されている。
川沿いに住む狛江市在住の女性は「2~3年に1度は白鳥を見ることはあるが、この白鳥は人懐っこく『ニルス君』と呼んで、かわいがっている。仲間とはぐれてしまったのか1羽だけでかわいそうだが、多摩川のマスコットになってくれれば」と話す。