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調布で戦場カメラマン・渡部陽一さん写真展-戦時下に生きる姿写す、講演会も

化学兵器の影響で苦しむ娘を優しく抱きしめる母親(イラク・バグダッド 2003年5月)

化学兵器の影響で苦しむ娘を優しく抱きしめる母親(イラク・バグダッド 2003年5月)

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2、TEL 042-441-6150)で9月5日から、「渡部陽一写真展 世界からのメッセージ -笑顔の力 命の輝き-」が開催される。主催は調布市と調布市文化・コミュニティ振興財団。

まだ赤ちゃんともいえる子どものそばに平然と置かれている武器(ソマリア・バイドア 2000年)

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 世界の紛争地域で取材を行う戦場カメラマン・渡部陽一さん。戦場の様子を切り取った作品が多く、戦争の悲惨さを訴えるとともに、現地の生活に溶け込んだ取材を行い、紛争の中で生きる人々の表情を写し出した作品も発表している。

 調布市平和祈念事業として行われる同展は、イラクやソマリア、アフガニスタンなどで撮影した戦時下に生きる子どもたちの学校での光景や化学兵器の影響で苦しむ娘を優しく抱きしめる母親の姿など約60点の作品を展示する。また、10月5日には「渡部陽一講演会」も開催。渡部さんが世界で体験した戦場の様子などを話す。

 同財団の稲葉さんは「日本に住む私たちは、『戦争』というと、どこか遠いところで起きている出来事と思ってしまいがち。しかし、渡部さんの写真には、私たちと全く変わらない人たちの生活に戦争が入りこんでいる様子が写し出されている。いつ私たちも同じ立場になるか分からないと感じてしまうほど。身近な問題としての戦争について考える機会となれば」と話す。

 開催時間は10時~18時。9月24日~27日休館。入場無料。10月6日まで。講演会開催時間は14時~15時30分。入場無料。定員800人(先着順)。

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