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調布・布田に地域密着のカフェギャラリー、特注家具など幅広い客層意識

特注のオリジナル椅子と細部までこだわってアイデアを出した「羽ばたく会」副理事長の桂みゆきさん

特注のオリジナル椅子と細部までこだわってアイデアを出した「羽ばたく会」副理事長の桂みゆきさん

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 調布市・布田駅近くの旧甲州街道沿いに11月16日、身体障害者の社会参加を推進するNPO法人「羽ばたく会」が運営するカフェ「カフェギャラリー さえずり」(調布市国領町1、TEL 042-444-8818)がオープンした。

広々とした店内と安定感のあるテーブルや椅子は幅広い客層がくつろげる。ランチョンマットは「めじろ作業所」製

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 主に名刺やはがき、チラシ、ポスターなどの印刷販売を行う「めじろ作業所」を運営し、地域への貢献と交流を図ってきた同NPOは、さらに利用者の仕事の場を広げようと、同作業所のある不動商店会の強い後押しと立地が良いことなどから、施設の一部をカフェとして開いた。

 同店の「コーヒー」(250円)は同商店会でコーヒー豆や和食器を扱う「南蛮屋 樹」(布田2)でブレンドされた豆を使うほか、食器も同店のものを使用。ケーキ各種(350円~)は以前同商店会にあり現在は稲城市に移転した「もみの樹」から日替わりで仕入れ提供するなど、地域密着のメニュー作りが特徴。近隣の客からも「懐かしいケーキが食べられる」と好評だという。ホットサンド「ハムチーズ」「野菜チーズ」(各450円、コーヒーまたは紅茶付き)などの軽食も用意する。

 店舗面積は室内客席約8坪、テラス席約6坪で、席数は室内16席、テラス6席を用意。店内は空間を広くとり、同NPO副理事長の桂みゆきさんが細部にまでこだわってデザインした特注の椅子やテーブルを配置。座面の奥行きや高さ、堅さ、立つ時にテーブルの角や椅子の背もたれにつかまっても安定する重さなどに配慮し、出入りしやすいように椅子の片側だけに付けた肘掛けには傘やつえを差し込めるくぼみを施し、座面の下には荷物入れを用意するなど、一見気づかれない工夫で幅広い客層を意識した。テラス席はペット連れでも利用できる。店内の壁面には、利用者の絵手紙や手芸などの作品を展示し、いずれはギャラリーとして一般にも開放していくという。

 同作業所職員の橋本佳美さんは「どんな方にも立ち寄りやすく、居心地の良い店作りを心掛けた。地域の皆さんの後押しに応える地域の憩いの場として成長できれば」と話す。

 営業時間は11時~16時。土曜・日曜・祝日定休。

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