調布市教育会館(調布市小島町2)で12月26日、「来年の干支を作ろう!郷土玩具『深大寺赤駒』づくり」が開催された。満員となった会場では、参加者の多くが慣れない「ワラ」を相手に苦戦しながら懸命に午の人形作りに挑戦した。
隣の会場では、調布市郷土博物館の学芸員らによる「しめ縄作り」講習会も開催
同市郷土博物館が主催し、子どもを対象に毎年開催している同講習会。今回は来年の干支でもあることから、25人の定員は申し込み受付開始後すぐに満員となった。「深大寺赤駒」は1950年代初めから1990年ごろまで深大寺地域の農民の手で作られていた郷土民芸品。農地の宅地化の影響で材料のわらが入手困難になるにつれ作り手もいなくなり、現在では甘味処「深大寺あめや」店主の西村久枝さんのみが製作、販売している。
参加した小学2年生の女児は「わらでものを作るのは初めてで楽しかった。玄関に飾りたい」と完成した赤駒を手に、うれしそうに話していた。「午年生まれなので」と1人で参加した小学5年生の男児には、商品として販売されている「赤駒」が講師の西村さんからプレゼントされた。