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調布・深大にぎわいの里に「街のアトリエ」-地域に開かれたアートの拠点に

深大にぎわいの里は昨年リニューアル。おむつ替えができ、車いすでも利用できるユニバーサルトイレを設置するなど設備を一新した。左からクリエイター入居キャンペーンを実施する「三孝開発」浅里謙介さん、「街のアトリエ」主宰者のスタジオげん・山田はるこさん、創業塾を主催する「ちょこネット」理事長・竹中裕子さん

深大にぎわいの里は昨年リニューアル。おむつ替えができ、車いすでも利用できるユニバーサルトイレを設置するなど設備を一新した。左からクリエイター入居キャンペーンを実施する「三孝開発」浅里謙介さん、「街のアトリエ」主宰者のスタジオげん・山田はるこさん、創業塾を主催する「ちょこネット」理事長・竹中裕子さん

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 深大にぎわいの里「調布卸売センター」(調布市深大寺元町1)の2階に4月1日、アートとものづくりの拠点「街のアトリエ」がオープンする。

山田はるこさんによる「街のアトリエ」室内完成予想図

 同アトリエを運営するのは「スタジオげん」の山田はるこさん(33)。アトリエは外からも様子が透けて見えるオープンな場所になる予定で、室内の主なスペースは板張りの工房。地域に開かれたアトリエとして、子どもから大人まで参加できる、さまざまなもの作りのプログラムを提供する。工房にいる時は指導者と生徒という関係ではなく「共に学び、刺激し合う仲間」と、山田さん。「子どもたちには、手を動かし五感をフルに働かせることで豊かな発達を促し、大人にとってはつくり出す楽しみを再発見して、より豊かな生活をもたらす場所にしたい」と話す。

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 山田さんは、多摩美術大学、東京芸術大学大学院を卒業後、彫刻・立体作品の制作活動を行い、国内のみならず欧米で展覧会を開催している。創作活動と並行して力を入れているのが、幼児向け美術教育。上手な作品を完成させることだけを目標とするのではなく、作る中で自ら考え、発見した感覚や気持ちを表現することで創作意欲を育てることを目標にしている。

 そうした考えの下、美術教室での指導やワークショップ、保育園などの指導者向け美術講習を行っている。また、映画の街・調布を活性化する「調布・まちシネマ」のデザインディレクションを行い、イベント企画・運営を行うなど、アートやデザインの力を街に生かす活動にも積極的に取り組んでいる。

 山田さんは「深大寺地域の自然を生かしたプログラムや、深大にぎわいの里の1階にある農産物直売所『調布のやさい畑』で収穫物を販売している農園と連携して、食育にもつながるワークショップを実践していきたい」と今後の計画を話す。また、同センターを管理・運営する三孝開発はアトリエオープンにあわせ、クリエイター向け入居キャンペーンを実施。多くのクリエイターが「街のアトリエ」を核に集い、多様性あるアートの拠点になることに期待を寄せる。

 これに合わせ、子育て支援の新しい事業創出を支援するNPO法人「ちょうふ子育てネットワーク・ちょこネット」では、創業支援センターTAMA(事務局=多摩信用金庫)との共催で「街のアトリエ・創業塾」を開催。山田さんによる「街のアトリエ」プレゼンテーションや、創作活動を続けるためにいかに事業を成り立たせるかを考えるワークショップなど全4回。3月15日から。参加費は4回で3,000円。詳しくは「街のアトリエ」ホームページで確認できる。