狛江市の御代橋バス停近くに3月16日、世田谷区砧で約70年の歴史を持つ老舗そば店「紅葉家」(狛江市和泉本町2、TEL 03-6313-2276)が移転リニューアルした。
砧の店舗は東宝撮影所に近く、常連客には撮影関係者や芸能人も多く訪れた。2011年4月にはフジテレビ系列の番組でその風情ある外観から「きたな美味(うま)い店」として紹介。料理の味も高く評価され三つ星を獲得したが、近隣のマンション建設で立ち退きを余儀なくされ昨年8月に閉店。その後、狛江に土地勘があったため、同地に移転オープンすることになった。
店舗面積は約13坪で、テーブル席16席、小上がり8席を用意。そばは毎朝、店主の加々爪さんが先代から受け継いだ製麺機を使って打つ自家製そばで、メニューは「もり」「かけ」(各580円)や「ざる」「月見」「玉子とじ」(以上680円)、「天ざる」(並1,100円、上1,300円)などを用意。テレビでは「鳥つゆそば」「つけカレーそば」(以上880円)が取り上げられた。「かつ丼」「親子丼」(各900円)などの丼物も用意する。
飲み物はビールや焼酎だけでなく、酒屋を営む店主の加々爪さんの甥(おい)が選んだ、そばに合う日本酒(グラス550円、ボトル2,800円)も常時5~6種類用意する。メニューには載せていないが、声をかければ酒のつまみも提供できるという。
接客を担当する加々爪さんの妻は「昔ながらの職人さんが多かったので、1品で満足してもらえるよう、そばも天ぷらも盛りがいいのが特徴。キツネそばの揚げも注文が入ってから煮ているため、少し待たせしてしまうかもしれないが、天ぷらなども出来たてを味わってほしい。小上りがあるのでファミリーや仲間とともに来てもらえる、地元に根付き愛される店になれば」と話す。
営業時間は、11時~14時、16時~21時。木曜定休。