調布の米穀店が「親子田植え体験・泥んこ遊び」企画-参加者募集

「いきものみっけファーム in 山梨中央」の会場となる現地の田んぼ

「いきものみっけファーム in 山梨中央」の会場となる現地の田んぼ

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 米穀卸大手で調布に本社を構える「山田屋本店」(調布市布田2)が現在、山梨県内で6月7日に開く田植え体験や泥んこ遊び企画「いきものみっけファーム in 山梨中央~親子で田植え体験」の参加者を募集している。

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 「いきものみっけファーム」は「(公財)日本環境協会」の協力の下、精米関連機器や金芽米、無洗米の販売を手掛ける東洋ライスが企画し、食や農、生物多様性などをテーマとした体験型の教育を推進するプログラム。「環境教育促進法(略称)」に基づく活動として、同プログラムを推進する地域協議会の第1号が2012年に長野県松本市で設立された後、滋賀県や秋田県大仙市でも発足。現在、他の複数の地域でも協議会の設立が準備されている。

 東洋ライスが金芽米や無洗米を製造する際に取り除く「肌ぬか」を元に作る有機質肥料「米の精」を使って土壌を活性化させ、多くの生き物が生息する環境に良い田んぼを子どもたちの体験の場に使うことが特徴の同企画。この取り組みで同社は今年2月、文部科学省による「青少年の体験活動推進企業表彰」で審査委員会奨励賞を受賞。他に受賞した4社は著名な一部上場企業で10年以上続く取り組みばかりの中、開始から2年で受賞した同プロジェクトの注目の高さがうかがえる。

 山田屋本店は松本市内で開催されたプロジェクトに協力。その後、同社が山梨県中央市に精米工場をもっていることから同市での開催を行政に相談したところ、同市で地元の子どもを対象に稲刈り体験などを行っていた農事組合法人「種をまく人」の紹介を受け、今回の企画実現に至った。

 当日は、田植え体験や泥んこレース、ドッジボール、サッカーなどを山梨の子どもと一緒に行った後、温泉入浴と昼食を用意する。

 同社の秋沢淳雄社長は「都会の子どもを生産地に連れていき、生き物観察などを通して農地に触れてもらうことで、環境問題だけでなく、日本の農業が抱えるさまざまな課題の解決に将来的につながることを期待している」と話す。

 対象は5歳~小学校6年生で保護者同伴。参加料は1人500円。定員50人。5月30日締め切り。当日、市役所近くから出発する集合バスの利用も可能(バス利用代=1人1、500円)。詳しくはホームページで確認できる。

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