調布市が現在、夏季の家庭における節電対策と熱中症対策などへの取り組みとして「クールシェア調布2014」を実施している。
クールシェアは暑い時間帯に自宅でのエアコン使用を控え、涼しい場所で過ごす取り組みのことで、東日本大震災直後に多摩美術大学デザイン学科堀内ゼミで「今の状況に対して、デザイナーは何ができるか」という問いかけに応じて生まれたアイデア。
同市では、市民プラザあくろす(調布市国領町2)や地域福祉センター、図書館、公民館の各全館、せんがわ劇場(仙川町1)、総合体育館(深大寺北町2)、文化会館たづくり(小島町2)をクールシェアスポットに指定。地域企業から協賛された飲料水(一部施設のみ)やうちわの提供も行う。シェアタイムは日中の最も暑い時間帯の対応を想定し、開館日の9時から17時に設定する。
調布ヶ丘地域福祉センター中庭では8月4日から8日までの各日、10時から12時までと13時から15時までの間、「ジャブジャブ池」を設置。ジャブジャブ池は、土嚢(どのう)とブルーシートで作り、水遊びによる涼の提供と土嚢に触れることでの水防学習を目的としている。
同市生活文化スポーツ部協働推進課の櫻木さんは「この取り組みは、空調の効いた公共施設を市が積極的にPRすることでどんな施設かを知っていただき、今後の施設利用につながればとの思いから始めたもの。クールシェアが市内で浸透するように、今後も工夫をしていきたい」と話す。
実施は8月31日まで。