仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)とサジオ(同所)で11月8日から、日本人とスイス人のアーティスト15人による展覧会「songs for a pigeon」が行われる。初日はオープニング・レセプションとして16時30分から、小野田賢三さんのコンサートを開催する。
今年は、1864年に江戸幕府とスイス政府が日瑞修好通商条約を結び公式に国交を樹立してから150年にあたる。両国では互いの文化や歴史を紹介する記念イベントを一年間にわたり企画し、その一環ひとつとして10月23日から日本各地で「songs for a pigeon ART PROJECT in JAPAN」を開催している。
プラザ・ギャラリーでは「山下麻衣+小林直人×Axel T?pfer」と題し、山下麻衣さん、小林直人さん、アクセル・テップファー(Axel T?pfer)さんの作品を展示する。「David Berbeger×烏亭」では、David Berbegerさん、烏山秀直さん、東亭順さんの作品も紹介する。
サジオでは、Copa & Sordes(Birgit KruegerさんとEric Schmutzさん )、小林俊哉さん、Markus Schwanderさん & Tina ZRotzさん、小野田賢三さん、斎藤雄介さん、Hildegard Spielhoferさん、山極満博さんらの作品を展示する。
同プロジェクトを企画した東亭さんは、バーゼルを拠点に約4年間滞在しスイスで活動するアーティストと交流を深めてきた。現在は、世界各地でさまざまな作家とアート活動を展開している。
東亭さんは企画のきっかけについて、「バーゼルで暮らして感じたのは、スイス人はまじめで勤勉、目立つことを避け遠慮がち。時間に正確で約束はきちんと守る。どことなく日本人に共通する点が多い。この二国間の不思議な類似について、アートの視点から考えてみたい」と話す。「似たような所がありながらも、それぞれ独自の文化をもつ日本とスイスで活動するアーティストの作品を比較することで、日本やスイス、世界や人間の存在そのものについて考える場になることと期待している」とも。
両会場共、開廊時間は10時~18時30分(初日のみ15時~)。水曜休廊。入場無料。同30日まで。