調布の武者小路実篤記念館(調布市若葉町1、TEL 03-3326-0648)が1月20日から、バレンタイン期間限定「実篤チョコ」の販売を開始する。
毎年バレンタイン前には完売するという人気の「実篤チョコ」は、2004年から期間限定で販売している物。今年は、12センチ四方の缶にモロゾフ製個装ミルクチョコを15個入れ、図柄は2種類。金色の缶にはゴッホのヒマワリの絵と実篤の詩「バン ゴッホ」、銀色の缶には実篤の色紙「バラ 共に咲く喜び」と言葉が添えられている。
ゴッホのヒマワリの絵は、実篤らが起こした白樺美術館設立運動に賛同した実業家・山本顧弥太が1920(大正9)年に2万円(現在の約2億円)で購入した作品で、1945(昭和20)年に戦災で焼失した作品。「幻のヒマワリ」と呼ばれる同作品は大塚国際美術館(徳島県)が武者小路実篤記念館と成城大学名誉教授・千足伸行さんの監修のもと、1921(大正10)年に発行されたカラー印刷画集「セザンヌゴオホ画集」を元に原寸大の陶板として再現し、現在、同美術館で展示している。
「実篤チョコ」の価格は各540円。各絵柄1500個の計3000個限定。販売場所は同館ミュージアムショップ、調布市役所1階売店、仙川商店街の和菓子店「藤屋」(仙川1)。予約、発送は同記念館(03-3326-0648)のみで受け付ける。
同館を訪れた女性は「毎年楽しみにしている実篤チョコ。早速予約に来た。今年はこれまでと趣向が違って、いつも差し上げる方にも喜んでもらえると思う」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館(1月27日~30日は展示室休室)。入場料は、大人=200円、小・中学生=100円。