調布市文化会館「たづくり」(調布市小島町2)を拠点に7月29日~8月1日・8日、プロの映画監督やスタッフと共に子どもが映画製作を体験する「『つくる』子どもたちと映画寺子屋2015 夏Reel.5」が開催される。
「子どもたちに映画の魅力を知ってもらいたい、もっと身近に感じてほしい」と、代表の佐和田露子さんが2013年から夏と春に開催している同企画は今回が5回目。小学生がプロの指導の下、自分たちで本格的な映画製作を行い、同映像シアターで完成作品を上映する。子どもたちの自主性を促すプログラムなどが認められ、同市がPRする「映画のまち調布」の活動とも連携し、回を重ねるごとに充実したワークショップに育った。
春休みに開催された前回は、小学生が学校帰りに誘拐され、家族や友人が犯人を逮捕するまでの話を描いた「私をみつけて」、行方不明になった母親の手掛かりを探しに出た姉妹がある家のドアを開け、不思議な世界に迷い込むという「ふしぎなサイコロ」の2本が完成した。佐和田さんは「どちらも誘拐話だが全く違う内容に仕上がったのが面白かった。初めてのチームはプロ監督に指導をお願いし、経験者チームは大人のサポートは最小限にし、子どもスタッフとして参加した寺子屋出身の中学生にリードしてもらった。彼らの成長と頼もしさを感じることができたのも収穫」と手応えを話す。
今年から新たに、育児をしている母親と幼児向けの上映会も定期開催。「母と子の映画寺子屋上映会」と題し、大会議場にテントを設置したミニシアターで幼児向けの日本のアニメーションを中心に16ミリのフィルムと映写機で上映する。上映後は映画にちなんだお菓子などを提供し、保護者同士が歓談を楽しみ、映画を通して子ども同士が触れ合える場を目指す。7月は14日に開催され、今後も隔月1回、来年3月まで予定されている。
ワークショップの開催時間は7月29日~8月1日=9時~17時、8日=10時~14時30分。対象は小学3年生~6年生。参加費は3,000円。事前申し込みが必要で、7月20日まで受け付ける。定員になり次第締め切り。