調布市仙川町で5月1日、「グッドモーニング仙川!プロジェクト」がハチの巣箱から蜂蜜を採集することに成功した。
同プロジェクトは、仙川在住の児島秀樹さんが2年ほど前から毎朝通勤前に仙川駅周辺の清掃活動をするところから始まった。自分の街を地域住民が主体となってつくっていきたいという思いの下、近隣住民にも声を掛け昨年から月に1度のペースで清掃を行う活動「クリーンアップ仙川!」に加え、調布市環境部が推進する街の緑化運動「花いっぱい運動」の登録団体としても活動開始。仙川駅前公園と仙川第二仲良し広場の2カ所で、寄せ植え花壇の造成やごみ拾いなどを行っている。
今年4月から取り組む「仙川みつばちプロジェクト」も、街の緑化の一環で始めたもの。児島さんが住む仙川町にあるマンションの管理組合も了承の下、敷地内で養蜂を開始。巣箱の設置などは、2011年から養蜂を行っている渋谷みつばちプロジェクトの協力を得たという。
仙川周辺でミツバチたちが集めた蜂蜜を味わってみようと企画された「仙川はちみつパーティー」は、マンションや地域の住民など15人ほどが参加し、採蜜器から黄金色にしたたり落ちる蜂蜜に参加者が歓声を上げた。巣箱から取り出した巣脾枠(すひわく)2枚から600グラムほど採集でき、参加者の一人で、はちみつマイスターの資格を持つ女性は「春らしく甘みが強く、ほんのり桜の香りがする」と仙川蜂蜜の出来に驚いた様子だった。
児島さんは「ハチの密源植物を増やすためにも引き続き仙川の緑化運動を続けつつ、蜂蜜採集を楽しむことで、地域交流や子どもたちの環境教育にもつなげていきたい。いずれは、仙川商店街で仙川蜂蜜を販売したり、カフェで扱ってもらうなど商品化ができたらうれしい」と話す。
蜂蜜採集は7月まで行う予定で、次回は6月5日に実施予定。詳細はブログで掲載していく。