調布市の国領にある、ベーカリー「PINO」(調布市国領町4、TEL 042-441-7688)が6月21日、3周年を迎えた。
店主はパンや食品の製造工場での勤務経歴を持つ松林真二さん。初の起業に調布で挑戦し、商店会や商工会の応援を受けながら夫婦で地域密着の営業を続けてきた。
同店のパンは「毎日食べたくなるパン」をテーマに、国産小麦を使い、イーストフードや保存料などは使わず、少量ずつ焼き上げて提供している。合成添加物を入れないと膨らみにくく、触感が落ちてしまうことを、小麦粉の種類や配合、レシピの工夫で解決し、柔らかな触感のパンを提供している。
同店では、メロンパンにバニラアイスクリームを挟み、冷凍庫で保管して販売する「アイスメロンパン」や油で揚げない「焼きカレーパン」(151円)など約30種類を用意。米に由来する「ホシノ天然酵母」を使い、毎日12時ごろに焼き上げる「山食パン」(432円)など数量限定のパンも販売している。昨年からはイベントや歓送迎会用に、花とセットで小さいパンに1文字ずつメッセージを書いて焼き上げる「メッセージパン」(価格は文字数による)のサービスも行っている。
3周年に当たり、同店では「3th」と文字の入った「ニコパン」を作成。6月21日に500円以上購入した先着50人に無料で配布する。真二さんは「初の起業なので比較できないが、調布で起業して良かったと思う。3周年を迎えられるのは、たくさんのお客さまのおかげ」と振り返り、「地域のメディアや団体が取り上げてくれたり、商店会や商工会の方々が色々と手助けしてくれたりしたおかげ。特に商工会の専門家派遣では中小企業診断士の先生に本当にお世話になった。他所からの新参者にも温かく接していただき、感謝しかない」と話す。
営業時間は8時~19時(売り切れ次第閉店)。日曜定休。