長野県営上田野球場で7月31日、「JA共済杯第50 回全日本リトルリーグ野球選手権大会」決勝戦が行われ、調布リトルリーグが優勝を飾った。
調布リトルリーグは、同大会準決勝で長崎南を11-1(5回コールド)で破り、決勝戦で仙台東を20-10で下し、1987(昭和62)年以来29年ぶり10回目の栄冠に輝いた。
同チームは、昨年野球殿堂入りした故・林和男さんが1965(昭和40)年に創立。1976(昭和51)年に荒木大輔選手を率いて世界一に輝いたほか、田野倉利長選手、川又米利選手、武田一浩選手、関川浩一選手ら数多くのプロ野球選手を輩出している。
日本代表として現地18日から米国ペンシルバニア州ウイリアムズポートで開催される「第70回リトルリーグ世界選手権大会」の切符を手にした同チームは、8月19日にカナダと戦い、同28日の決勝戦を目指す。
山下孝次監督は「歴史ある『調布リトルリーグ』の重みを背負いながら、スーパースターもいないチームが一丸となりカバーし合いながら目標に向かって戦っている。 キャプテン、副キャプテンがチームをまとめ、勝つためにはどうしたらいいのか逆算しながら考え、実践のための練習に励んでいる。1回戦では8点を取られたが、子どもたちは焦ることなく、集中していた。試合ごとに成長しているチームだと思う。世界選手権は子どもたちにとって一生に一度の財産となるだろう。『思いっきり、やってこい』という気持ちとともに、この経験を楽しませてあげたい」と話す。