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調布・神代植物公園で江戸の園芸文化伝える展示 大温室でクイズラリーも

都立神代植物公園が所蔵する岩崎灌園の「本草図譜」。自ら写生し彩色した精密な植物図に解説を加えた、日本で最初の大植物図譜。

都立神代植物公園が所蔵する岩崎灌園の「本草図譜」。自ら写生し彩色した精密な植物図に解説を加えた、日本で最初の大植物図譜。

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)の植物会館展示室で現在、特別企画展「古文献でふりかえる江戸の園芸文化」が開催されている。

特別企画展「古文献でふりかえる江戸の園芸文化」の様子

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 江戸時代は大名から庶民まで園芸文化が広まり、花や葉の色・形・模様などを楽しむ園芸ブームが起こった。植物分類や栽培方法に関する文献が発行され、図鑑として愛(め)でたり品種改良の手引きとして利用されたりした。

 同展では江戸時代の園芸文化についてパネルで紹介するとともに、岩崎灌園(いわさき かんえん)の「本草図譜」や、水野忠暁(みずの ただくに)の「草木錦葉集(そうもくきんようしゅう」など同園が所蔵する園芸書を展示する。

 展示担当の川村東文(かわむら しのぶ)さんは「日本が世界に誇る文化の一つである江戸園芸文化について思いをはせながらご覧いただきたい。公園内には、江戸時代に見いだされた変化朝顔や花蓮(はなはす)なども保存栽培されているので、合わせてご鑑賞ください」と話す。

 期間中、小学生と同伴者を対象にした「夏休みクイズラリー」も開催。5月にリニューアルオープンした大温室を舞台に植物にまつわるクイズに挑戦し、解答用紙を提出した人には記念品が贈呈される。川村さんは「植物の不思議に触れながら楽しく学び、夏の思い出づくりや自由研究に役立てば」と話す。

 開催時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。8月28日まで。

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