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調布に春の訪れ「梅のライトアップ」 樹齢300年のヤブツバキと野草が共存

ピンクに咲いたしだれ梅の見事な枝ぶり

ピンクに咲いたしだれ梅の見事な枝ぶり

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 調布・佐須にある齊藤亀三さんの庭(調布市佐須町1)の一般公開が始まり、3月1日からはしだれ梅のライトアップも開始され、地域の人や深大寺散策帰りに立ち寄る人々の間で話題となっている。

地面から顔をだし春を告げる黄色い野草「福寿草」

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 子どものころから植物が好きで、ランの専門書も執筆している齊藤さんが、長年手入れをしている庭に美しく咲く花を見てもらいたいとの思いから、庭の一般公開を始めたのは20年ほど前から。年々訪れる人が増え、地元では春の訪れを告げる庭として評判。ライトアップを始めたのは野川の桜のライトアップで、暗闇の中で花だけが浮かび上がる美しさに感動したことがきっかけという。

 庭には、梅の木が約15本、ツバキは100本以上、ボタンが50~60株あるほか、ツツジや藤などが見られる。梅は「白梅」「紅梅」「しだれ梅」の順に咲き、それぞれが咲き始める2月後半から順々にライトアップされていく。門を入った正面のピンクのしだれ梅は、樹齢50年以上の見事な枝ぶりで、齊藤さんによると今年は気温が高いので例年より開花が早く、3月10日前後が見頃になるという。

 庭で最も古い「ヤブツバキ」は、樹齢およそ300年、高さは7~8メートル。屋根より高い枝には赤いツバキが咲いている。木々の根元には、黄色い福寿草や白い節分草など春の野草が顔を出し、庭全体が自然と共存している。3月に見頃の花は梅とツバキ、4月になると、フジやボタンの順で花盛りを迎えるという。50~60株あるというボタンの花は、直径が25~30センチメートルに達し、毎年、庭を楽しみにしている常連や近隣住民のほか、花の写真を撮影にやってくるカメラマンや絵を描きにくるプロの画家などもいるという。

 「足元には野草が咲いている。野草も庭の一部。通路を外れないよう気をつけて歩いてほしい」と齊藤さん。倉庫事業を展開する斉藤倉庫の社長でもあり、本社の屋上や山梨にある約1万平方メートルの同社倉庫の屋根を利用して太陽光発電事業も展開し、庭に見られる「自然と共に」という信条が同社の事業にも生かされている。

 梅のライトアップは、夕方から21時~22時ごろで、徒歩もしくは公共交通機関での見物を呼びかける。

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