「たづくり」や調布駅、仙川駅周辺等の店舗に無料無線LAN(Free Wi-Fi)が設置され、3月28日現在、利用できる場所(アクセスポイント)が55カ所になった。
2月に観光庁が発表した「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」では、「(訪日外国人が)旅行中最も困ったこと」として、「施設などのスタッフとのコミュニケーションがとれない」(28.9%)の次に「無料公衆無線LAN環境」(18.5%)が挙げられている。同市では2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け訪日観光客に市内に少しでも滞留してもらうための施策の一環として実施。
利用するには「Chofu Free Wi-Fi」のアクセスポイントに行き、メールアドレスなどを使って登録するか、NTTBPが提供する無料アプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」をあらかじめダウンロードして設定しておく方法の2種類がある。SSIDはNTT東日本のWi-Fiルーター 光ステーションの「Chofu_Free_Wi-Fi_Plus」と同Wi-Fiアクセスポイント ギガらくWi-Fiの「Chofu_Free_Wi-Fi_Plus01」、さらにフェイスブックアカウントで認証できる「Chofu_Free_Wi-Fi_PlusFB」がある(Plus01とFBでは、パスワード「chofuwifi」の入力が必要)。どれも接続回数は無制限だが、ギガらく以外は1回の接続時間が60分となる(アプリを使った接続ではギガらくでも60分)。
通常、Free WiFiの接続には、SSIDによって異なるパスワードを入力する必要があるが、「Chofu Free Wi-Fi」に参加しているアクセスポイントでは共通のSSIDを利用するため、一度接続設定すれば、その度にパスワードを入力する必要がなくなる。アプリを使った接続であれば、一度の登録でコンビニエンスストアや商業施設など全国15万以上のアクセスポイントも利用できる。
市内最大の文化施設「たづくり」では約30部屋で有線LANが使用可能だったが、今回、有線が利用できない会議室など、20カ所以上に無線のアクセスポイントを設置。有線の部屋でも希望により無線用の端末を無料提供する。
NTT東日本が設置する街のFree WiFiは現在40エリア。担当者は「東京オリンピック・パラリンピックやその後の東京の発展に向けて、誰もが生活しやすい、安心・安全なICTサービスを提供していきたい」と話す。
「Chofu Free Wi-Fi」のアクセスポイントは公式ホームページから確認できる。問い合わせ先は調布市観光協会(TEL 042-481-7185)。