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調布・仙川でタケノコ掘り体験 農家20代目「農業女子」が企画、その場で料理も

「山内ぶどう園」のタケノコ 今年は生育が遅くやっと芽を出した

「山内ぶどう園」のタケノコ 今年は生育が遅くやっと芽を出した

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 調布仙川の山内ぶどう園(調布市若葉町3、TEL 03-3300-5741)で現在、タケノコ掘りとタケノコづくし料理の農業体験型イベントが行なわれている。

「山内ぶどう園」代表の「農業女子」山内美香さんと5月に予定されているイベントで使う春の葉物野菜

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 近年開発が進む仙川の中心街から徒歩数分という立地の同農園。400年以上続く農家の20代目となる代表の山内美香さんは、父の急逝により20歳代から就農。祖父母が始めたブドウのもぎ取り園を主軸に、約50種の野菜を栽培し販売するほか、「野菜は収穫してすぐに食べるのが何よりおいしい」と、野菜を収穫しその場で料理して食べるイベントを行っている。

 2013年に農林水産省が始めた「農業女子プロジェクト」のメンバーでもある山内さん。同プロジェクトは、農業の担い手が減少していく中、女性農業者が多様な企業などと連携して新たなビジネスを創造し、社会に発信していくことで「農業女子」の存在感と経営力を高めて職業として農業を選択する若手女性の増加を目指すもの。

 同プロジェクトのつながりで、昨年6月から農業体験型イベントを本格化。ジャガイモを収穫してポテトチップス作りや夏野菜を収穫して中華料理のシェフと料理、イチジクや柿は山内さん手製の窯でフルーツピザやタルトを作り、冬野菜はカルツォーネを作るなど、季節感あふれるイベントを企画し、メディアでも取り上げられてきた。昨年のクリスマスシーズンには、ブドウの木を伐採してクリスマスリースを作るという料理以外のイベントも開催。

 今回は「ほのぼの春の竹の子掘り~もっちもち竹の子ガレット作り~」と題し、タケノコ掘り後にタケノコを使ったステーキとスープ、ガレットを料理し食べる企画。交通の便の良さもあり、予約が取りにくくなるほど家族連れから人気のイベントだという。

 山内さんは「体験型イベントを季節の行事と関連づけ、地元の飲食店とのコラボレーションを増やすなどさらにボリュームアップさせ、ブドウのもぎ取りと2本立てでやっていきたい。竹の子のイベントは人気があって予約が取りにくい状況だが、5月には春の葉物野菜を使ったベジタブルクレープのイベントも予定しているので、そちらにお越しいただければ」と話す。

 イベント開催日は4月の日曜・水曜予定。料金は、大人・中高生=4,900円、3歳以上=3,400円。

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