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調布・つつじヶ丘、富士見街に大衆酒場 洋食出身の料理人が原点の味へ転身

「福助」店主の加藤翼さん 本日の自家製干物は「特大あじの開き」(1,100円)

「福助」店主の加藤翼さん 本日の自家製干物は「特大あじの開き」(1,100円)

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 調布のつつじヶ丘駅近く富士見街商店会に3月22日、大衆酒場「福助」(調布市西つつじヶ丘3、TEL 042-444-1914)がオープンした。

「福助」店主の洋食の技が光る「オイルサーディン」

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 1960年代創立の同商店会は、駅ビルが建設され開発が進む同駅から徒歩2分の立地。19軒が立ち並ぶ飲み屋中心の長屋形式で、昭和の風情が色濃く残る。近年はシャッターが閉じたままの店が目立っていたが、今年に入り出店が続き、同店のオープンで10年以上ぶりに空き店舗がなくなり、活気を取り戻しつつある。

 同店店主の加藤翼さんは洋食出身の料理人で、ワイン居酒屋や肉ビストロ、ハンバーガー店など、流行に先駆けた店を手掛けてきたが、「流行は廃る」ということを度々経験し、原点に戻ろうと地元である同所にオープン。隣の柴崎駅近くに住んでいた子どものころ、親の行きつけだった居酒屋「福助」の大将が出してくれた素朴な料理の味が食に対する興味の原点となったことから、料理人へ導いてくれた大将への敬意を込め、同じ店名をもらったという。

 店舗面積は約10坪で、1階に9席、2階は座敷(要予約)12席を用意。提供料理はその日に仕入れた日替わりを中心に毎日約20種類を用意。本マグロ大トロのネギトロなど「本日の刺し身」や特大あじの開きなど「自家製干物」、「菜花としいたけのおひたし」(350円)などのほか、「モツ煮込み」「肉豆腐」(以上350円)は肉ビストロで培った肉の知識を生かし、生のイワシは「オイルサーディン」(350円)にするなど洋食の技が光る。ドリンクメニューは生ビール(390円)、焼酎(430円)、日本酒(500円)などのほか、ホッピー、コダマのバイス(以上390円)などの安価なサワー類も数多く取りそろえる。

 加藤さんは「連日多くのお客さんに来ていただきありがたい。昭和の香り漂う天然記念物のような、昭和の忘れ物のようなこの通りでイベントなども行って商店会を盛り上げていきたい。手軽に立ち寄れる安いメニューを取りそろえ、地域の皆さまに長く愛される店になれば」と話す。

 営業時間は18時~翌1時。日曜定休。全席喫煙。

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