調布市内に数ある農家の野菜直売スタンドに現在、夏の旬野菜が並び始め、買い物客や通りがかりの人でにぎわいを見せている。
同市が発行している「調布市農産物直売所マップ」によると、市内には約300戸の農家があり、都心に近い距離にありながら、葉菜類や根菜類、果物など幅広い種類の農作物を栽培している。収穫した農作物は、主に市内の販売所へ出荷するほか、畑や農家のそばに設置した直売所でも販売している。
佐須街道沿いにある村越農園(佐須町4)の野菜直売所には、現在、トウモロコシやトマト、ズッキーニなどの野菜が並んでいる。代々農家の村越久男さんは庭の生け垣に埋め込んだ直売スタンドを25年ほど前に設置。妻が描く旬野菜のイラストを看板に、季節野菜のほか、ニンジンやレタス、ブロッコリーなど数種類を通年販売している。週末などはひっきりなしに客が訪れ、人気の野菜は出すとすぐに売り切れるという。
買い物に来ていた同農園の近所に住む主婦は「母親から2代続いて、野菜は村越農園の直売所に買いに来ている。朝採れたての野菜はいつも新鮮で、旬の野菜のおいしさが詰まっている」と話す。
無人スタンドの場合は、料金箱などにお金を入れ野菜を購入する。調布産の野菜は、そのほか市内の各スーパーマーケットやマインズショップなどでも購入できる。