調布駅舎と線路跡地に9月29日オープンする大規模商業ビル「トリエ京王調布」が、開業に向けて着々と準備を進めている。
A館の北側壁面。壁面緑化のフレームには本物の鉄道レールを埋め込んでいる
A・B・Cの3館で構成された「トリエ京王調布」のテナント数は計72店舗。3館ともにレンガ調タイルで仕上げ、地上を走っていた鉄道の記憶を残したいと市民らの要望を受け、壁面緑化のフレームや実際の路線跡地に沿って床面に本物の鉄道レールを埋め込むなど、調布らしさを演出する。
オープン当日は3館一体となり、さまざまな開業記念特別企画を用意。同施設と街を結ぶ調布駅前広場では「キャンドルナイト」を開催するほか、3館と周辺商店街を使って調布の街の魅力を探る「ナゾトキラリー」、C館の「イオン シネマ シアタス調布」では「映画のまち調布」にちなみ、映画好きのテナントスタッフが薦める映画上映「みんなの映画祭」を用意する。上映作品は、「アメリ」「マイ・インターン」「最強のふたり」の3作品で、ワンコイン500円で鑑賞できる。
「キャンドルナイト」では、参加者に「調布の未来」に「自分の未来」を重ねた「未来への想い」を記入してもらった300本のキャンドルを点灯。キャンドルアーティストを招き、「キャンドル製作ワークショップ」も実施する。
開業記念の限定商品も発売。日本野菜ソムリエ協会認定レストラン「産食グリル&生パスタ カムラッド」が調布産の新鮮野菜を使った限定新商品「調布産野菜のベジタブルスムージー」(540円)、焙煎(ばいせん)機4台をそろえる焙煎所併設の大型カフェ「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」がドイツソーセージ店「ケーニッヒ」のソーセージを使ったホットドッグ「プレーン・チョリソー」(734円)、「チョリソーチーズ」(777円)、Tシャツ専門店「グラニフ」は調布限定Tシャツ「ゲゲゲの鬼太郎 グラニフ トリエ京王調布限定Tシャツ」(2,700円)などを販売する予定。
現在、着々と工事が進む中、A館の北側壁面には、絵画フレームが作成され、街の様子などを描いている。絵描きの様子を見守っていた近隣に住む男性は「絵の完成が楽しみ。看板などが付き、いよいよだなとわくわくする。新たな街が誕生するが、近隣商店も一緒に活性化できた時が、街開発の成功と言えるだろう」と話す。
開業時間は10時。「キャンドルナイト」点灯時間は18時30分~21時、「キャンドル製作ワークショップ」は11時、15時の2回、各回先着30人、参加無料。「映画際」は10月20日まで。