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調布で彫刻と音楽と建築のコラボレーション展示 ライブパフォーマンスも

「Scores1800_1-8」2016年 アルミニウム、5×5×180cm 8点組、音楽制作 浦裕幸
「かがわ山なみ芸術際 2016」高松市塩江美術館で展示

「Scores1800_1-8」2016年 アルミニウム、5×5×180cm 8点組、音楽制作 浦裕幸 「かがわ山なみ芸術際 2016」高松市塩江美術館で展示

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 東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で9月28日、彫刻と音楽と建築によるコラボレーション展示「Scores 彫刻 音楽 建築」が始まった。

「Scores1800×2_1-5」2016年 アルミニウム、20×10×180cm 5点組、音楽制作 一ノ瀬響+曽我部清典 「Scores 2」川越市立美術館アートホールで展示 

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 第1期(Part1)は11月5日まで、彫刻家の金沢健一さんと音楽家の浦裕幸さんによる展示。第2期(Part2)は11月9日から12月24日まで、金沢さんと音楽家の一ノ瀬響さんと曽我部清典さんによる展示。会場である同ミュージアムの建築(安藤忠雄さん設計)と併せて、彫刻と音楽と建築を体験する催し。

 金沢さんは1956(昭和31)年東京都生まれ。1979(昭和54)年東京芸術大学美術学部工芸科鍛金専攻卒業、1981(昭和56年)同大学大学院美術研究科修了。1998年に「第1回岡本太郎現代芸術大賞」準大賞、2003年に「第20回記念現代日本彫刻展」毎日新聞社賞・市民賞を受賞している。これまでに「金沢健一『音のかけら』とワークショップ展」(埼玉県)、「耳をすまして-美術と音楽の交差点」(茨城県)、「美術と音楽」(群馬県)などの展示をしている。

 展覧会名のscoreという言葉には、「刻む」という意味と「楽譜」という意味がある。同展では、アルミニウム角パイプの各面に3種類の幅と深さの異なるスリットが刻まれた彫刻を楽譜に見立てていく。彫刻の造形要素を音や時間に置き換えて、音楽を制作するという。作者らは「音が空気の振動であり周囲の空気を形づくるのであれば、そのようにして制作された音楽は見えない彫刻として捉えることができるかもしれない」とメッセージを寄せる。

 関係者は「彫刻と音楽そして安藤さんが設計したコンクリート打ち放しの建築の三者が、共振しながら刻んでゆく時間と空間を体験する展覧会となるだろう」と話す。

 期間中「Scoresライブパフォーマンス」を開催する。Part1は10月8日(15時~)・11月3日(19時~)、浦さんと金沢さんにピアニストの井上郷子さんをゲストに迎え「Scores」で作曲された音楽を演奏する(入場料のみ)。Part2は11月26日・12月16日(各19時~)、一ノ瀬さんと曽我部さんと金沢さんが出演する(入場料込み1,000円)。

 開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。月曜~水曜、11月6日~8日休館。入館料は、一般=500円、大学生・高校生=400円、小中学生=300円。12月24日まで。

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