調布の仙川駅近くに1月22日、スイス料理レストラン「Swiss Restaurant Saint Bernard(スイスレストラン セントバーナード)」(調布市仙川町1、TEL 03-5315-5377)がオープンした。
愛犬家でもある板倉シェフ、後ろは気兼ねなく過ごせるよう半個室に仕切られたテーブル
「犬は社会の一員」をテーマに動物愛護活動を行っている店主が、世界一の動物愛護国と注目していたスイスに渡り、取材などを重ね、「犬に優しい」ルールや法律を学んできたことがきっかけ。施設や乗り物も犬を当たり前に同伴することができ、飼い犬が家族のように社会に溶け込んでいる同国に見習い、愛犬が一緒に店内でくつろげる「犬に優しいレストラン」としてオープンした。
提供する料理は、本格的なスイス料理にこだわりを見せる。スイス発祥の「フォンデュ」は、もともと家庭料理として、自宅に人を呼び日本の鍋のようにチーズやオイルなどで家族や友人と食卓を囲む料理。「フォンデュ」をメインに、チーズを使った料理などを提供する。
日本はまだ大型犬が入店できる飲食店は少ないため、どんな犬でもくつろげて一緒に楽しめるレストランを作りたいとの思いから、店内は広々と明るく居心地の良い雰囲気を演出。バギーや大型犬が入りやすいようスペースを広く使い、貸し切りにできる個室や、各テーブルを半個室に仕切るなど、犬連れの客同士が気兼ねなく過ごせる空間に仕上げたという。店舗面積は約50坪、席数は約35席。
同店マネジャーは「犬用のメニューや足洗い場もあり、愛犬と一緒にゆったりくつろげるとお客さまの評判も上々。実は犬連れのお客さまと人のみのお客さまは半々で、犬連れでないお客さまは『ワンちゃんに癒やされる』と言ってくださる」と話す。
メインとなるフォンデュは全て2~3人前で、看板メニューの「チーズフォンデュ」(2,200円)、ブイヨンスープを使ったフォンデュの「フォンデュシノワーズ」(要予約、3,500円)、オイルフォンデュの「フォンデュブルギニオン」(要予約、3,500円)のほか、オーブンで溶かしたチーズをかける人気メニューの「ラクレットチーズ」(1,000円)などを用意する。ドリンクメニューは、スイスビールやスイスワインを取りそろえる。
ランチは、一人でも食べられる「チーズフォンデュセット」(1,200円)、ラクレットチーズが入った「スイスバーガーセット」(1,100円)、「本日のパスタセット」(1,100円)などを用意。大麦のスープ「ビュンドナーゲルシュテンズッペ」、サラダ、ドリンク付きで提供する。
同店シェフの板倉宏さんは「チーズブームもあり、チーズ好きな方は多い。スイス料理の伝統は守りつつ自分の持ち味を生かした創作料理も出していければ。犬に優しい『ドッグフレンドリーレストラン』として、人から犬まで満足してもらえるような店作りを目指したい」と話す。
営業時間は11時~21時。水曜定休。全席禁煙。