調布市役所にある「河津桜(カワヅザクラ)」が昨晩の暴風雨にも耐え、まだ来庁者の目を楽しませている。
同所の桜は原木がある静岡県河津町の河津温泉旅館組合と同市の2006年「調布市いやしとふれあいの旅事業協力協定」に先駆けて、2005年12月に市政50周年記念植樹として「調布市緑と花の祭典実行委員会」から寄贈されたもの。
例年、1月下旬からつぼみを付け、開花時期は2月上旬から約1カ月間。濃いピンク色の花が特徴で、早咲きの「大島桜」と「寒緋桜(かんひざくら)」の自然交配種と推定されている。今年は寒さが続いたことから、2週間ほど遅れての開花となった。
住民票を取りに来たという市内在住の女性は「今年は寒い日が続き、つらい冬だったが、春を感じてホッとする。1本だけの河津桜だが、周りを華やかにしてくれる彩りは存在感がある」と話す。