調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で3月13日、「調布の繁盛店から学ぶ飲食店成功の秘訣」と銘打ち、い志井ワールドの石井宏治社長とNATTY SWANKYの井石裕二社長の初のコラボとなるパネルディスカッションが開催された。
「調布の繁盛店から学ぶ飲食店成功の秘訣」パネルディスカッション会場の様子
「もつやき処 い志井」(布田1)を本店として、「やきとり処 い志井」や「カフェバァーンズ」、「洋食屋クリスマス亭」、「東京ハヤシライス倶楽部」、「日本再生酒場 もつやき処 い志井」などさまざまなブランドを運営し、のれん分けやフランチャイズ店を含めた約130店舗を全国展開する石井社長。「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場 調布店」(布田1)を2011年にオープンし、現在53店舗を展開する井石社長。調布市、調布市商工会、日本政策金融公庫、多摩信用金庫の共催で実施した同企画は、調布発祥の店がいかにして繁盛するまでに至ったのかを語り尽くしてもらい、飲食店などの創業希望者の意識醸成や現経営者に向けた啓発、トリエ京王調布を中心とした駅前再開発後の調布飲食業界の未来展望まで踏み込んだ内容となった。
定員100人に対しキャンセル待ちの募集も打ち切るほどの盛況ぶり。同市統括経営アドバイザーの角杉信さん進行のもと、両社の今までの困難や失敗、人材育成や集客のヒント、今後の展望などについてのパネルディスカッションや参加者からの質疑応答などが行われた。
成功の秘訣(ひけつ)について、石井社長は「心意気、健康、パワーがあれば成功は難しいことではないが、『続ける』ということが本当の難しさ。自分の思いを曲げずに続けるだけの力を持ち、一本筋を通すことだと思う。ダンダダンは店舗数が増えて、機械でギョーザを包んでいるのだろうと思っていたが、店をのぞくといまだに手で包んでいる。この志が成功の秘訣」、井石社長は「今年より来年、来年より再来年が良くなるように、自ら楽しむことが社風につながる。人間はさぼる生きものだが、自分たちをやらざる追えない環境に追い込むことが秘訣」と話すと、石井社長から「自分は人を追い込む方が得意」と話し、2人の掛け合いに終始、会場は笑いに包まれた。
同センターの八木憲一さんは「本企画にご賛同、ご協力をいただいた両社長、そして関係者の皆さまに感謝したい。おかげさまで大盛況となり、市内飲食業を始めとする事業者さまのモチベーション向上につながったと感じている」と話す。