調布市つつじヶ丘駅近く富士見街商店会の大衆酒場「福助」(調布市西つつじヶ丘3、TEL 042-444-1914)が3月16日、創業1周年を迎えた。
洋食の料理人だった店主の加藤翼さんが、食に対する興味の原点となった素朴な料理に戻ろうと子どもの頃に過ごした同地に開いた。加藤さんは「市内にまだたくさんの自然が残っていることがありがたい」と話し、その自然の中で育った調布の野菜は「立派で味や色も濃い」という。全国的に高騰が続いた時でも価格を抑え地元のために努力している農家への感謝と、それらの新鮮な野菜を積極的に使うことで農家を続けてもらいたいとの思いから、野菜の9割は調布産を使用し「地産地消」を掲げる。
1周年を機に、オープン当初から構想していたランチ営業と「福助の日」を始めた。ランチ営業では、洋食時代から試行錯誤して作り上げたローストポーク丼(800円~)とカレーライス(650円~)の2種類を用意。ローストポークは低温調理してタレも特製、カレーは数十種のスパイスを使って独特な香りと味わいに仕上げ、「この店に来ないと食べられない味」を目指した。調布野菜のサラダとスープも添え、テークアウトにも対応する。「福助の日」は大安吉日に設定し、「煮干しラーメン~調布産菜の花添え」(350円)を限定提供するなど、特別な企画を行う予定。
夜のメニューは、「調布産ふきのとう天ぷら」(550円)、「大盛り地産サラダ」(500円)など調布野菜を使ったもののほか、「黒瀬のぶり刺身」(550円)、「魚串四本盛り合わせ」(350円)、「自家製ラー油でよだれどり」(600円)など季節の料理を中心に20種類程度を用意。ドリンクメニューは生ビール(390円)、日本酒(500円)、ホッピー、コダマのバイス(以上390円)などの安価なサワー類のほか、つつじヶ丘のコーヒー豆店「パオコーヒー」(西つつじヶ丘3、TEL 042-488-2850)のコーヒーを使ったコーヒー焼酎をビールで割った「モカビール」(520円)など、地元ならではの商品も用意する(価格は全て税別)。
加藤さんは「調布のお客さんはとても温かく、愛にあふれている。新しいことを発信しながら、古き良きものも守る、地域に根差した愛情にあふれた店にしていきたい」と話す。
営業時間は、月曜=18時~24時、火曜~土曜=12時~15時、18時~24時、日曜=12時~15時。