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調布・柴崎にポーランドのドーナツと料理の店 W杯ポーランド戦で交流観戦も

「ポンチキヤ」の「薔薇ポンチキ」 薔薇ジャムは都内のバラ農園の最高級品を使用した自家製

「ポンチキヤ」の「薔薇ポンチキ」 薔薇ジャムは都内のバラ農園の最高級品を使用した自家製

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 調布市柴崎駅近くに6月24日、ポーランドのドーナツと料理の店「ポンチキヤ」(調布市菊野台1)がオープンした。

「ポンチキヤ」代表の坂元萌衣子さん

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 ポーランドに中世から伝わる伝統的なドーナツは「ポンチキ」と呼ばれ、今でも日常のおやつとして親しまれている。同店代表の坂元萌衣子さんは、習い事のピアノをきっかけに、ポーランドを代表する作曲家ショパンに傾倒し、大学でポーランド語を専攻。在学中にポーランドに留学し、帰国後、毎日のように食べていたポンチキなどを日本で紹介したいと料理学校やレストランで修業した。2014年にキッチンカーによる移動販売とケータリングを開始し、都内各所や国際交流イベントなどで販売するほか、通信販売でポンチキを届けている。

 ポーランドでは、キリスト教の行事の一つイースターに向けて断食に入る直前の木曜に、栄養満点なポンチキを食べだめする「脂の木曜日」と呼ばれる習慣がある。坂元さんはポーランド大使館やポーランド広報文化センターなどの協力の下、「脂の木曜日」には「ポンチキ祭り」を開催して大量のポンチキを提供、通信販売でもこの日に合わせて配送している。

 同店舗は移動販売を開始した当初から調理場として使用していたが、揚げたてのポンチキがいつでも食べられる店をつくりたいと改装し、広さ約9坪にテーブルとカウンター合わせて9席を用意した。ピンクを基調とした内装はポーランドのおばあちゃんの家をイメージし、坂元さん自身がスーツケースやミシンをリメークしたテーブルなど、アンティーク調の家具が並ぶ。

 メニューは、ポーランドで最もポピュラーなバラジャム入り「薔薇(ばら)ポンチキ」(320円)、「チョコレートポンチキ」(260円)、ポーランドの定番クリスマスケーキ「ケシの実ケーキ」(200円)などのほか、ポーランド風水ギョーザ「ピエロギ」(5個=550円)、ポンチキの生地を使ったサンドイッチ「カナプキ」(260円)などポーランドの定番料理も用意。飲み物は「インスタントコーヒー」「林檎ジュース」(以上150円)、「ポーランドビール」(300円)、ウオツカとリンゴジュースを使ったポーランドの定番カクテル「アップルパイ」(400円)、オレンジリキュールの入った「大人の生バナナミルク」(500円)などを用意するほか、ポーランドの食器なども販売する。

 先のサッカーワールドカップ日本対ポーランド戦では観戦イベントを実施し、日本とポーランドのサポーターなどが入り交じってポンチキやポーランド料理を食べながら観戦を楽しんだという。坂元さんは「ポーランドの文化や魅力を伝えて、興味を持ってもらえたらうれしい。お子さまからおばあちゃんまで、地域のみなさんに気軽に立ち寄ってもらえたら」と話す。

 営業時間は10時~18時。木曜定休。

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