クリスマスや年末年始の贈り物など冬の風物詩シクラメンの直売が現在、調布市つつじヶ丘の小林園芸(調布市西つつじヶ丘1、TEL 042-485-3975)でピークを迎えている。
花壇苗・鉢花を中心に60種類以上を生産・販売し、創業45年以上となる同農家は、市内で唯一シクラメンを生産する。毎年25品種以上、大きさもさまざまな計3000鉢ほどを栽培し、2017年度調布農業まつりの品評会では特賞を受賞。今年も例年通り11月20日に直売を開始した。
シクラメンは1年前の秋から冬にかけ、厳選して仕入れた種を一粒ずつまき、1年かけて栽培する。暑さに弱い花なので夏場の管理には特段の手間が必要で、水やり、ミスト噴射、扇風機を欠かさず、病気の発生などにも細心の注意を払う。花芽が付いてきたら、一鉢ずつ成長しやすいように葉を広げる機具を付け、生育の悪い芽やゴミを丹念に取り除き、形を整えて店頭に並ぶ。
一番大きな鉢は7号鉢(5,000円)で300鉢ほど、6号鉢(3,500円)、5号鉢(1,200円)、ミニ(600円)はそれぞれ500~700鉢を用意し、全国配送にも対応する。
3代目店主の小林芳一さんは「常連のお客さまからは花が長く咲くと言っていただいている。シクラメンは暑さに弱いので暖房の風に当てずに、晴れた日中には太陽をしっかり当てていただきたい。たくさんの中から好きな鉢を選べるのが生産直売ならではの良さなので、足を運んでいただければ」と話す。
営業時間は9時~16時。