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調布でスカーフの作品展 「やわらかな四角形」に記憶の情景

田明日香さんの個展「やわらかな四角形」

田明日香さんの個展「やわらかな四角形」

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 アートディレクター多田明日香さんの個展「やわらかな四角形」が12月22日から、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)1階展示室で開催される。

多田明日香さんの作品 scraps of noise 雑音の断片

 公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団が主催。広告代理店のアートディレクターで、アーティストとしても活躍する多田さんの作品を展示する。

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 多田さんは、武蔵野美術大学卒業後、広告代理店で働きながらセルフワークとして自身が手掛けるスカーフのオリジナルブランド「La」を立ち上げた。スカーフは、ドットやストライプの美しい柄や色の鮮やかさが特徴で、モチーフとなっているものは、異国の地で出合った雄大な自然、ネオン輝く夜景、朝焼けの空のグラデーションなど多田さんの記憶に残っている情景。時と共に風化し曖昧になってしまう記憶の鮮明な部分だけ抽出するかのように、撮影した写真をコンピューター上で加工したり、水彩絵の具を使って描いた紙を切り合わせたりと、さまざまな方法で表現している。

 同展では、これまでに制作した作品や原画と共に、オーストラリア・ナミビアの旅をテーマにした作品を一挙に公開。作品の情景を描写する詩を添え、物語を読むような感覚で作品を楽しめるよう演出する。

 多田さんは「日常をくしでとかすようにすくい上げた風景や思考、こびりついて離れない風景は、とても曖昧な色や形となって記憶に残っている。それらを四角形の中に描き表してきた。今回はファッションとしてのスカーフではなく、表現としてのスカーフがひらり舞う姿を眺めてもらいたい」とコメントする。

 開催時間は10~18時。入場無料。12月29~1月3日、1月28日・29日休館。2月11日まで。