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府中で「おもてなしライトアップ」 年末年始を竹あかりで彩る

「竹あかり」でライトアップした昨年の様子

「竹あかり」でライトアップした昨年の様子

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 竹を使った明かりのオブジェで年末年始の府中の街を彩る「おもてなしライトアップ~竹あかりで府中のお正月~」が12月27日、京王線府中駅周辺で始まる。初日には竹楽器によるライブも開催する。

ボランティアが協力して手作りした「竹あかり」。じっくり見るとひとつひとつ味わいがある

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 昨年から始まった同企画は、一般社団法人「まちづくり府中」が中心になり市民ボランティアと1カ月前から手作りで準備してきた。オブジェ型の竹あかりや一節の竹あかり634(むさし)本などを制作し、府中駅南口ペデストリアンデッキ周辺と馬場大門(ばばだいもん)のケヤキ並木に設置し夜間点灯させる。

 ケヤキ並木は大國魂神社(おおくにたまじんじゃ、府中市宮町3)の参道で、正月になると約50万人の初詣客でにぎわう。1月1日0時には太鼓の音で悪疫を退散させる「初太鼓打初式」も行い、大みそかから大勢の人が行き交う。

 同神社に伝わる「七不思議」の一つに「境内に松の木なし」がある。神様の大国様と八幡様が武蔵野に出掛けた折、暗くなったため八幡様が宿を探しに行った。「ここで待っていろ」と八幡様は言ったが帰ってこない。待ちぼうけを受けた大国様は「まつはういものつらいもの」「まつは大嫌いだ、まつのはいやだ」と言い、それ以来「待つ」を「松」にたとえて嫌うようになり、今でも境内には松の木が一本もなく植えてもすぐに枯れると伝わっている。市民も正月の門松に松を使わず、竹を飾る風習がある。

 担当者は「竹は『くらやみ祭』のお祓いでも使われ、古くから府中の伝統や習慣と深く関わってきた。竹による温かな明かりで府中を訪れる人たちを迎えたい」と話す。

 点灯初日に専門店街フォーリス(府中市宮町1、TEL 042-364-4141)1階「光と風の広場」で、手作り竹楽器の音楽隊「竹鼓舌(ちこたん)」ライブ(14時30分)、点灯式(16時)、点灯カウントダウン(16時30分ごろ)を行う。

 点灯は1月14日までの毎日16時30分~23時(12月31日~1月3日は翌6時まで終夜)。

 期間中「府中で竹あかりフォトコンテスト2019」も開催。撮影した写真に「#府中で竹あかり2019」とハッシュタグを付けてSNSに投稿すると、優秀作品に旅行券などの賞品が贈呈される。投稿方法は応募規約に従う。

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