女性書道家と日本画家のコラボ展「書道家きみこ×日本画家ゆか」が1月12日から、調布市染地の多摩川住宅のギャラリー兼オープンスペース「点と未来デザインラボラトリー」(調布市染地3、TEL 042-486-0170)で開催される。
書道家・中谷貴美子さん(左)と日本画家・紫蓮庵ゆかさん(右)。書と画の原画も販売
同ギャラリーは、美術教室「調布美術研究所」が母体となり、プロ・アマ問わずクリエーターがさまざまな表現を実験し、「大人も子どももワクワクする、ちょっととんがった遊び場」として2017年4月にオープン。企画展では作品の展示をはじめワークショップやイベントを行い、調布の文化拠点を目指す。
同展は主宰の師井栄治さんが2019年の始めを彩る展覧会として企画したもの。書道家の中谷貴美子さんは、8歳から筆を持ち、大学で本格的に書を学び、展覧会への出展などを続けながら市内で書道教室を主宰。書道会の常任理事や審査会員も務める。趣味で絵画やデッサンも習い、子育て中には自分を励ます言葉と画の自費出版「おかあさんの日めくり『台所のつぶやき』」が好評を得て増刷となった。フライヤーのタイトルや商品ラベルの筆ロゴ文字、年賀状のデザイン、市民講座の講師など、筆文字の魅力と言葉の力を伝える活動は多岐にわたる。
日本画家の紫蓮庵ゆかさんは、高校で日本画の基礎を習得し、イラストレーターとして活躍後、日本画家として創作活動を行う傍ら、日本画の筆技法と色彩表現の基礎をもとに自由と個性を尊重する「自由な絵てがみ色紙絵教室」を主宰。2010年からは音楽家とコラボレーションして、ジャズなどの生演奏を聴きながら直感で音楽を絵に描く「一曲一絵」のライブペイントを全国各地で行っている。
同展では、日本の伝統文化である「書」の言葉に宿る力と、「日本画」の自然に返るさまを感じるままに表現し、2人で共同制作した作品のほか、それぞれの作品も展示する。期間中は、古今亭志ん五さんの「新春ファミリー落語会」(要予約)を1月13日、「似顔絵&お名前」ワークショップを同27日、「成り立ちを知って書作品づくり体験講座」を2月3日にそれぞれ開催する。
中谷さんは「伝統的な書を身近に感じて、言葉から元気をもらい、生活が豊かになれば」と話し、紫蓮庵さんは「日々が退屈だと思っている方、窮屈だと感じている方、自己表現に詰まっている方が、自由で良いんだと自分を解放するきっかけとなる場になれば」と話す。
開催時間は14時~17時。入場無料(イベントは有料)。2月11日まで。