調布の青渭神社(調布市深大寺元町5)で10月10日・11日、例大祭が行われた。
同祭は毎年10月に行われ、深大寺の5地区(又住、宿、山野、野ヶ谷、絵堂)が合同で開催。同神社からみこしが出発し、山車を従えてにぎやかに巡回した。
10日は15時から神社内で宵宮祭やみたま祭が行われ、18時過ぎから大人みこしや子どもみこし、山車が境内を出て深大寺五差路まで渡御(とぎょ)した。11日は深大寺の参道や三鷹通りを渡御。威勢の良いかけ声に地元の人や見物人らも歓声を上げていた。また、同神社内では演芸披露や屋台の出店が行われ、親子連れなどでにぎわった。
同神社の創建年月は不詳だが、古くから旧深大寺町の総鎮守・総氏神として信仰を集めていた。かつて社地内に大池があり、そのわき水が青波を立てていたことから「青波天神社」とも称された。御祭神は青渭大神(あおいのおおかみ)で、一説には社前大池にすんでいた大蛇を祭ったのが始まりともいわれている。
社前にそびえる老ケヤキは『江戸名所図会』などにも描かれた巨木で、調布市文化財天然記念物に指定されている。
同祭に参加した地元の人は「天候にも恵まれ、例大祭を盛大に行うことができた。深大寺5地域が一緒になる年1回の行事なので、今後もずっと続いていってほしい」と話していた。