調布市深大寺の元そば店の空き店舗「いづみや」(調布市深大寺元町2)を改修し、同物件を利活用していくためのプロジェクトが現在、空き家活用を目的とした市民団体「空き家を『スナックする』会」により進められている。
改修し利活用を目指す、そば店の空き店舗「いづみや」店内の様子
同団体は、空き家活用を通じた特徴のあるまちづくりを目指して2018年に発足。現在まで同物件を活用してきたほか、同市の空き家活用事業にも企画運営として参画するなど、精力的に活動を続けている。
現在、クラウドファンディング「調布・深大寺の空き店舗を“スナック”するプロジェクトを始めたい!」を立ち上げ、施工費を募っている。返礼品として、改装した後のいづみやの利用権のほか、壁のペイントや造作物の制作など、簡単なDIYワークショップへの参加券を用意。達成すれば、今後は希望者が同物件を単日で利用することが可能になり、交流会、セミナー、イベント、チャレンジショップなど、自由に利用できるようになる。支援コースは3,240円からで、6月29日までクラウドファンディングサイトから寄付を呼び掛けている。
同会代表の薩川さんは「空き家は地域の大切な資源。もっと地域のために有効に活用されるべきだと考えてこの取り組みを立ち上げた。空き家問題は実は『人対人』の問題も大きく、空き家のオーナーさんの気持ちが動かないことには活用が難しいと考えている。しかし、空き家問題の責任をオーナーさんだけに押し付けるのではなく、活用者や、それを支援してくださる方も一緒になって、地域の空き家を活用できる環境づくりが、空き家の活用を促すことにつながると考えている。今回はその第一歩となるプロジェクト。ぜひこの機会にご支援やご協力をいただければうれしい。地域に点在する空き家を、周辺地域を豊かにできる場に変えていくことができれば」と話す。