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狛江でコミュニティーFM「コマラジ」放送開始 防災と地域活性化目指し

右から、狛江ラジオ放送代表の松崎学さん、プロデューサーの吉田武史さん、第1・3水曜22時からのパーソナリティー・ME音(めおと)の青柳素晴さん、江口二美さん

右から、狛江ラジオ放送代表の松崎学さん、プロデューサーの吉田武史さん、第1・3水曜22時からのパーソナリティー・ME音(めおと)の青柳素晴さん、江口二美さん

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 狛江人による狛江人のためのコミュニティーFM「狛江ラジオ放送」通称「コマラジ」(狛江市中和泉1、TEL 03-5761-7755、85.7MHz)が11月11日11時11分に、狛江市を中心に本放送を開始する。

9月14日に行なわれた「コマラジ」開局式の様子

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 放送事業の規制緩和や1995(平成7)年の阪神・淡路大震災をきっかけに、地域に密着した情報を必要としている人に届けるコミュニティーFMが全国的に増加し、2019年10月現在、全国で330局が開局している。各局独自の自主制作番組を放送し、災害時には警報情報、道路情報、避難情報などを放送、地域の防災システムとしての役割も果たしている。

 狛江市に隣接する調布市・世田谷区・川崎市にもコミュニティーFMが開局され、狛江市も放送圏内だが、狛江市民のための情報は少ないことを危惧していた市内の青年会議所OBのメンバーが中心となり約5年前からコミュニティーFM開局を構想。災害時には街の詳細な情報を発信し、地域の活性化の起点となる「狛江人」のための地域交流の場づくりを目指し、約3年前に準備委員会を発足して電波調査を開始。200回を超える試験を経て、今年7月に予備免許を取得、11月11日11時11分11秒に本放送を開始する。

 今年9月に開局式を行い、市内で活動し結成53年目となるジャズのビッグバンド「イズミスイングオーケストラ」や2006(平成18)年から活動するエンターテインメント主婦集団「コマエンジェル」の公演も行われ、狛江市長をはじめ、市内の事業主や関係者、市民など多くの人が開局を祝った。

 代表の松崎学さんは今年デビュー30周年を迎えたバンド「AURA(オーラ)」のメンバーでもあり、同市には音楽業界や放送業界などに携わる市民も多く、開局に賛同する人などの協力を得てパーソナリティーは100人を超える。狛江にゆかりのある内容に防災の話題を折り込み、他のコミュニティーFMにはないバラエティーに富んだ番組構成を目指す。

 松崎さんは「普段からFMラジオに触れていただくことが防災にもつながる。リスナーの方々が前向きになるような放送を目指しているので、ぜひ1度聴いていただけたら」と話す。

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