テークアウトのドーナツ専門店「mocca(モッカ)」(調布市上石原1)が、西調布駅近くにオープンして3カ月、地元客でにぎわっている。
ドーナツ専門店「mocca」店主の木下美樹さん、夫の拓哉さん
元幼稚園の先生だった調布在住の店主・木下美樹さん。食べ歩きするほどのドーナツ好きが高じて、代々木上原の人気ドーナツ専門店「ハリッツ」で働き始めた。「一番好きなドーナツ屋さんで働きたかった」と言い、そこでドーナツを作るうちに、徐々に自分の店を持ちたいと思うようになった。約6年の修業を経て、西調布に念願だった自分の店をオープンした。
夫婦でDIYした3坪の店内は、木のぬくもりを感じるナチュラルな内装で、入店しやすいよう温かい雰囲気に仕上げた。奥のキッチンで作るドーナツは、中央にあるアンティークのガラスケースにかわいらしくディスプレーする。平日は美樹さんが一人で、日曜は夫の拓哉さんと二人で店に立つ。
毎日のおやつになるよう、ドーナツは素朴なおいしさが売り。生地に添加物や保存料を使わないため、日持ちはしない。定番に加え、カボチャや柿など、季節の野菜・果物を使った限定ドーナツのほか、元幼稚園の先生らしく「子どもが喜ぶように」と、チョコやスプレーで飾ったドーナツもそろう。素朴なおいしさと見た目のかわいさに、子連れ客から学生、年配客まで、幅広い世代がやって来る。「ドーナツは小さい頃から大好きなおやつ。子どもに手作りのおやつを食べさせたいママたちの力になれたら」とも。
季節替わりの商品を含め、ドーナツは常時10種類ほどを用意。シンプルな味わいの「プレーン」(180円)や「シュガー」(190円)、「きなこ」(220円)、「こしあん」、「いちごホワイトチョコ」、スパイスを使った「チャイくるみ」(以上260円)などのほか、かわいさが人気の「ショコラ」「チョコバナナ」(以上270円)などがショーケースに並ぶ。
木下さんは「豪華なスイーツではないけれど、その日のおやつに食べてほしいドーナツばかり。店を始める前は不安だったが、お客さまの『おいしかった』という言葉が本当にうれしい。場所柄、子どもからお年寄りまで楽しめるドーナツを、毎日ミスなく同じように作れたら。お客さまのホッとする時間に似合うドーナツを見つけていただければ」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜、火曜定休。売り切れ次第終了。