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調布・老舗和菓子店はまだ春の盛り サクラ味わう和菓子は終盤

「千代富清風堂」の春を味わう和菓子

「千代富清風堂」の春を味わう和菓子

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 創業90年を超える和菓子専門店「千代富清風堂」(調布市布田2、TEL 042-482-3147)では春の和菓子が客を楽しませてきたが、サクラの和菓子は終盤を迎えている。

「千代富清風堂」店主の宮野重夫さん

 1927(昭和2)年に調布市布田駅近くで創業した同店では、国産小豆を使った餡(あん)を自家製し、一つ一つ手作りする伝統の技でオリジナルの和菓子を提供している。多摩地域有数の古社で地元の鎮守、布多天神社の梅をイメージして作った「五宿天神梅むらさき」(180円)は、1987(昭和62)年に全日本和菓子大品評会で技術賞を受賞し、30年以上にわたり看板商品として地域に愛され、昨年同市商工会が企画し市民の投票で選ばれた「調布のおみやげ」30選にも選ばれた。

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 3代目となる宮野重夫さんは、時代が変化し形式が変わっても、和菓子を通して日本の年中行事や祝い事などの文化を伝えたいと、神前結婚式でお供えする「紅白御供え餅」や、子どもの1歳のお誕生日に健やかな成長を願って背負わせる「誕生餅」、入学・卒業時の「紅白まんじゅう」なども用意し、その由来などをSNSなどで発信。大福はコーヒー餡、季節限定のいちごミルク餡、抹茶餡に生クリームを合わせた商品に仕上げるなど、幅広い客層に受け入れられる和菓子も提供している。

 季節を味わってもらうことも大切にし、春はサクラ、夏には涼菓、秋には栗、冬にはのし餅など、季節の食材を使った和菓子や季節を目で楽しむ練り切りなども用意。今年も人々が春の訪れを待ちわびる中、立春から国産ヨモギを使用した「草餅」、春一番が吹いた2月下旬から「桜餅」「桜道明寺」(以上167円)、「桜わらび餅」(270円)、「桜まんじゅう」(125円)などを用意し、春の訪れと共に店頭を飾ってきた。1カ月以上にわたり多くの客が春を味わってきたが、サクラの和菓子は葉桜の季節とともに終了となる。

 宮野さんは「苺ミルク大福も近々終了となり、4月下旬からは、かしわ餅を用意する予定。今まで通り日々を積み重ね、100周年につなげられたら」と話す。

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