狛江のコミュニティーFM「狛江ラジオ放送」通称「コマラジ」(狛江市中和泉1、TEL 03-5761-7755、85.7MHz)が4月1日、進路就職応援番組「コマラジ・ヤングOh!Oh!」を開始した。
コマラジのスタジオ スタジオ再開した際にはこちらから放送予定
2019年11月に地域交流の場を目指すコミュニティーFMとして開局したコマラジ。音楽や放送業界の経験を持つ市民などを中心に多くの協力が集まり、100人を超えるパーソナリティーがバラエティーに富んだ番組を放送している。3月には新型コロナウイルス感染予防に伴う小中学校の休校を受け、自宅待機の子どもたちへ発信する特別番組「コマラジこども月間」を放送。曲のリクエスト、朗読、市内小学校の先生の電話出演など、約1カ月にわたり子どもたちを楽しませた。
長引く休校措置、外出自粛、経済活動の停滞などにより、遅れる進路指導や先の見えない就職活動、内定取り消しなど困難な状況が続く昨今。「コロナ禍を言い訳にしていても時は過ぎ、新しい進路を選択する時が来てしまうことを危惧」し、将来を考える若者に必要な情報を届け、応援すべく、キャリアアドバイザーの渡邊記明さんをパーソナリティーに迎え同番組を開始した。
渡邊さんは自主製作CDを売りながら全国各地でライブを開催し、地方FMで音楽番組のパーソナリティーをしていた経験を持ち、コマラジでも開局当初から音楽番組「狛江人PRIDE~ナシゴレンNOAHのマイペンライ」を担当。一方、かつて人事部長として勤務していた会社が倒産した経験を生かして講演活動を始め、若者の就職支援やキャリア教育に関する有識者として、厚生労働省の委員会に参加し、毎年全国各地の高校を中心に講演を通して最新の情報を発信している。
番組内容は、自分のやりたい仕事の見つけ方、社会の話、親としての応援の仕方、職業や企業の紹介、内定後の準備など、若者だけでなく親や学校の先生にとっても有益となる情報を、音楽番組とは赴きを変えた「堅い」内容で届ける。同市を管轄するハローワーク府中にも協力を得て、最新の雇用情報なども発信予定。昨年の台風以降、緊急時にも対応できるよう準備してきた自宅からの収録で放送し、スタジオ再開の際にはラジオ模擬面接なども計画している。
渡邊さんは「世の中が立ち止まり、未来について考える時期かもしれない。狛江だけでなく、全国どこからでも聴けるので、家にいる今、いつもと違うチャネルとして耳を傾けてもらえたら」と話す。
放送時間は毎週水曜18時30分~18時55分。「サイマルラジオ」のネット配信や「リスラジ」アプリでの聴取にも対応。