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調布にもテークアウトマップ 市民らが飲食店と市民生活を応援

「仙川テイクアウトMAP」 運営する小森さんおすすめのテークアウト限定メニュー、「季節のおまかせ 蒔」の弁当、「広味坊 飯点飯店」の肉まん、「ギャラリー&カフェ ニワコヤ」の総菜と「アマビエクッキー」

「仙川テイクアウトMAP」 運営する小森さんおすすめのテークアウト限定メニュー、「季節のおまかせ 蒔」の弁当、「広味坊 飯点飯店」の肉まん、「ギャラリー&カフェ ニワコヤ」の総菜と「アマビエクッキー」

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 街の地図作りをメインに活動するクリエーターチーム「仙川地図研究所」(調布市若葉町1、TEL 03-6322-1848)と地域の情報交換コミュニティー「調布Facebook交流会」が、地元飲食店のテークアウトマップを作成し、調布市内の飲食店と市民生活への応援の輪が広がっている。

「仙川テイクアウトMAP」と「調布テイクアウトMAP」のチラシ

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 仙川地図研究所は、独自のフィールドワークなどをもとに街の魅力を伝える地図を制作している市民活動団体。同団体を主宰する小森葵さんらが、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請で窮屈な生活を強いられている市民が、苦境に立たされている仙川の飲食店を楽しみながら応援できる仕組みを作りたいとGoogleマップの機能を使って「仙川テイクアウトMAP(マップ)」を作成した。

 同団体メンバーが仙川の街を歩いて収集した情報を中心に4月6日に公開。続々と情報提供があり60店舗以上を掲載する。テークアウトの購入者と飲食店とで一体感が生れたらと、マップを利用し買い物をした人に「#仙川テイクアウト」と付けたSNS投稿を呼び掛け、各店のテークアウトメニューや地域住人の「おうち時間」の楽しみ方を共有。チラシも作成してより多くの住民に地域経済への貢献を呼び掛ける。

 市内全域では、情報交換の場として4500人以上が加入するコミュニティー「調布Facebook交流会」でもテークアウトマップ(https://chofutogo.glideapp.io/)を作成。管理人の柴田哲史さんが、ネガティブな情報ばかりになりがちなコミュニティーの現状を憂慮するとともに、飲食店の厳しい営業状況やテークアウトの投稿を見聞きしていたことから、調布の経済活動が縮小しすぎないよう、メンバーで団結して飲食店を応援しようと、4月7日にテークアウト情報の投稿を呼び掛け、続々と情報が投稿された。

 集まった投稿をもとに、メンバーでIT関係に従事する大菊健太さんが「調布の個人店が営業を続けるお手伝いになれば」とマップ化。同時に、昨年秋の台風を機に交流会に参加しリアルタイムで集まる情報が役立ったという高松奈未さんが「STAY HOMEが少しでも豊かで楽しい時間になれば」とスマホアプリ化で協力した。チラシも配布し、仙川の情報も共有化しながら150軒以上を掲載する。

 小森さんは「環境の変化で疲れが出ている人も多いので、プロが作ったおいしい料理を自宅で味わってリフレッシュしてほしい。普段は提供していないテークアウト限定メニューを用意するお店も多いので、この機会に利用してみては」と話し、柴田さんは「SNSのコミュニティーは情報が早く、自分の得意なことで自主的に貢献してくれる人が出てきてくれる。ここで集まった情報を上手に活用して、多くの市民にも広げられたら」と話す。

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