東京で一番小さな市・狛江を盛り上げようと活動する「comaecolor(コマエカラー)」が現在、狛江周辺のテークアウト・デリバリー店をまとめた「こまえおもちかえりごはん」を公開している。
発案者は、同団体副代表の高野充吉さんで、自身もイタリアンレストラン「Pitatti(ピタッティ)」(狛江市岩戸北3)を経営。新型コロナウイルスの影響で厳しい飲食店を応援したいとの思いから、狛江周辺のテークアウト・デリバリー対応店と、外食を我慢している市民をつなぐ同サイトを公開した。
高野さんは「営業と外出の自粛が続く中、テークアウトやデリバリー可能なお店をまとめることは、飲食店側・消費者側ともにニーズがあった。誰かがやるかなとは思ったが、スピード感が大切なので、思い立ってすぐに行動した」と話す。
10店舗から始まった登録店は、現在、31店舗に増加(4月21日)。「すでに多くの皆さんにテークアウトやデリバリーを使っていただき、地元の飲食店を応援しようとする狛江の皆さんの温かい気持ちを強く感じている」とも。
飲食店向けには、新型コロナウイルス感染防止対策ポスターを無料配布。ポスターは、「TAKEOUT OK」「休業のお知らせ」「席をあけて着席ください」「マスクを着用しています」など9種類。感染防止対策を視覚的に分かりやすく知らせ、事業の継続に役立つように制作した。飲食店はデータを無料でダウンロードし、店頭ポスターとして利用できる。
高野さんは「飲食店にとっては厳しい状況だが、できることを少しずつやっていく。食べることは日々の基本。自粛でストレスを感じている市民の皆さんにも、おいしいご飯を通して、少しでも元気を与えられれば。飲食店同士、一致団結してこのコロナ苦境を乗り越えたい」と話す。