新型コロナウイルス感染拡大防止により3密を避ける行動が求められている中、調布駅近隣の5商店会で構成される「調布駅前商店街」の役員会が4月16日、オンラインで行われた。
参加者は商店会の会長や調布駅前の商業施設の担当者ら計10人。全員、パソコンやスマホは持っており、操作はある程度できるが、オンライン会議はこれが初めて。開会時間には参加予定者全員が接続に成功し、画面に顔がそろった時には静かな歓声が上がった。マイクがオンにならない、顔が映らないなどのトラブルが発生するも10分程度で解決。
会議では、総会議案の審議や同商店街が実施している事業の延期についての協議、各商店会の現状や今後の取り組みの報告などが行われ約1時間30分で終了。途中、参加者の声が途切れ聞き取りにくい場面もあったが、カメラをオフにするなどして切り抜けた。
会議終了後には「なかなかいいね」「会議にどうしても参加できない人のために、公共施設にオンライン会議をしやすい設備や環境を整えては」などの感想や意見が上がった。「いつもはこの後、みんなでビールを飲みに行くのにね」との声も。
同商店街の会長を務める調布銀座商栄会協同組合の松澤和昌さんは「普段は少し歩けばすぐに会うことができる仲間の中で、このようなオンライン会議をする必要が出てくることは想像もしなかった。思ったよりも簡単に行えたのでしばらくはオンライン会議で進めたい。ただ、その場にリアルに集まることで伝わるものもあるので、早く事態が収束し以前のような会議ができるようになれば」と話す。