新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために臨時休園が続いていた都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)が6月2日、「本園」「植物多様性センター」「水生植物園」を開園した。
世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞した「ばら園」と、熱帯の珍しい植物や小笠原諸島の貴重な品種を保存・展示している「大温室」
同園は毎年この時季、春バラの見頃を迎えて大勢の来場者でにぎわう。今年はSNSで花の写真や園内風景の動画を発信し、市民にさまざまな植物の情報を届けた。
現在「ばら園」では、遅咲きのオールドローズが盛んに開き芳香を放つ。早咲きの一番花は摘み取られ、二番花や三番花のつぼみがたくさん出ている。これらのバラは7月まで見頃が続くため、急いで出掛けなくても楽しめるという。4月に紹介した大温室のヒスイカズラも花房が増え、珍しい色や形を見ることができる(休憩室は使用中止)。
来園の際はマスクを着用し、入場券購入時の並びは間隔を保ち、入り口で手指の消毒(滞在中はこまめに手洗い)を呼び掛ける。園内では客同士の間隔を空け(1メートル以上)、植物鑑賞時は同じ箇所に長時間(15分以上)滞留しない。ばら園と大温室は多くの人が順番に楽しめるよう1時間程度で鑑賞し、混雑時は一方通行や入場制限する場合がある。発熱や風邪の症状など体調が優れない人は、来園を控えてほしいとお願いしている。
担当者は「写真や動画では伝えきれなかった花の香りや、喧噪(けんそう)を離れた公園の光と風を感じてほしい」と話す。来園に関しては「皆さまに安全に楽しんでもらいたいのでルールを守り、なるべく混雑する時間をさけて来園していただければ」と呼び掛けている。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜・祝日翌日休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。