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調布・実篤記念館で秋季展 「実篤が描いた風景」 富士山などの山々や街並みなど

秋季展「実篤が描いた風景」

秋季展「実篤が描いた風景」

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 秋季展「実篤が描いた風景」が現在、調布市武者小路実篤記念館(調布市若葉町1、TEL 03-3326-0648)で開催されている。

秋季展「実篤が描いた風景」の様子

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 武者小路実篤は、1910(明治43)年に雑誌「白樺」を創刊し、以後60年余にわたる文学活動で代表作「友情」をはじめ多くの作品を遺した小説家。画家として書画の制作活動も行い、味わい深い作風は今も親しまれている。晩年を過ごした同市にある邸宅は当時のまま残されており、現在は実篤公園として公開されている。

 「日本で一番景色のいい、画にかきたい処に家をつくって、其処に籠城して、気がむくままに画がかきたい」と理想を述べていた実篤。執筆や講演会、旅行で訪れた先々で、心引かれた眺めを素直に表した風景画を描いた。同展では、同館が所蔵する実篤の書画や素描の中から、山々や町並み、木立などが描かれた作品を選び、実篤の作品としてよく知られる野菜や花の画とはひと味違う風景画の魅力を紹介。「自分が夢にまで見てかきたいのは山である」と言った実篤が数多く描いた、富士山をはじめとする山の絵を一挙に展示するほか、実篤が忠実に写生した山の絵と同じ場所の写真を配付し画家の視点を楽しむといった趣向も凝らす。

 担当者の鈴木愛乃さんは「実篤の描いた風景画を通じて、各地を旅するような気分を味わってほしい」と話す。

 10月3日には、同展担当学芸員が展示解説を行う。時間は13時30分から45分間程度。参加無料、申し込み不要。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=200円、小・中学生=100円。月曜休館(祝日のときはその翌平日に振替休館)。10月4日まで。

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