コーヒー焙煎(ばいせん)士が手掛けるカフェ「Friend Blend(フレンドブレンド)」(調布市若葉町2、TEL 080-1853-5771)が国際コーヒーの日の10月1日、調布市仙川の住宅街にオープンした。
Cafe「Friend Blend」店内 オープニングイベント「四宮彰吾原価展“I missed you”」の作品を展示中
都内を中心にイベント出店やカフェでの間借り営業など、店舗を持たずにコーヒーの販売を行ってきた同市内在住の夏井貴洋さん。高校生の頃、コーヒー豆によって味が異なることを知って興味を持ち、大学在学中から日々コーヒーについて研究。飲食関係の企業に勤務した後、知人の紹介でイベント出店したことをきっかけに「さすらいのコーヒー焙煎士」として約3年半、各地でコーヒーを提供してきた。元々、生まれ育った秋田でカフェを開く夢は持っていたが、コロナ禍でコーヒーを提供する場が激減したことを機に、近隣で拠点となる同店をオープンした。
コーヒーの生豆は信頼する卸業者から仕入れ、それぞれの豆に合った焙煎や客の好みに合う焙煎具合を見極めて酸味も苦みも飲みやすいように仕上げ、空気圧でコーヒーを抽出する器具エアロプレスを使用し提供する。客の希望によってはハンドドリップでも提供。メニューはブレンドやシングルオリジンなど常時数種類取りそろえる「コーヒー」(500円)、「カフェラテ」(600円)のほか、「エスプレッソトニック」(600円)、「コーヒーカクテル」(680円)、軽食なども用意。店舗面積は約5坪で、カウンター4席とテーブル3席を用意する。
オープニングに際し、夏井さんが入れるコーヒーにほれ込み、毎週末、間借り営業の客として交流してきた現代アーティストの四宮彰吾さんが記念イベントを開催。四宮さんはジュエリーデザインを専門に学び、オリジナルブランドやオートクチュールのジュエリーデザインを手掛ける傍ら、独学で学んだ写真でも東京都美術館や国立新美術館の展覧会などでの受賞経験を持つ。以前からコーヒーとアートのコラボをしたいと話していた中、夏井さんのカフェオープンという絶好の機会のイベントが実現した。
オープニングイベントは「四宮彰吾原価展“I missed you”」と題し、四宮さんが撮影した写真作品7点を展示する。コーヒーを注文した人には、作家サインとエディションナンバーを入れた各作品限定7部を額装とプリント代だけの原価3,958円で受注販売する。
夏井さんは「今後、食事メニューを充実し、夜の営業も開始したい。自信を持って提供しているコーヒーを楽しんでいただくとともに、私とおしゃべりしに来店してくれるお客さまが増えたらうれしい」と話す。
営業時間は10時~18時(変更の可能性あり)。オープニングイベントは10月31日まで。