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調布の保護猫施設が5周年 580匹譲渡「命を買うのではなく、救うという選択肢を」

「保護犬猫報発信センター ラフスペース」で飼い主を待つ猫たち

「保護犬猫報発信センター ラフスペース」で飼い主を待つ猫たち

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 保護猫の譲渡と情報発信を行うボランティア施設「保護犬猫情報発信センター ラフスペース」(調布市布田1、TEL 042-455-6945)が7月19日で5周年を迎えた。

「保護犬猫情報発信センター ラフスペース」代表の根本真実さん(右)とスタッフ

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 「命を買うのではなく、救うという選択肢を」という思いの下、ペット販売をなくし人にも動物にも優しい社会を目指す根本真実さんがボランティアで始めた同施設。主に産業ブリーダーや多頭飼育者などから飼育放棄された猫を保護し、里親希望の人がいつでも猫に会いに来ることができる場としてだけでなく、保護猫活動に関わりたい人や、引き取り希望がない人でも猫と触れ合うことができるオープンな施設として2016(平成28)年にオープンした。

 そばに動物がいる環境で生まれ育った根本さんは、保護猫や保護犬を引き取るには数多くの条件、生活環境の適応性を確認するトライアル期間、飼育環境の確認など慎重な対応が求められることを知り、保護団体「ペット里親会」(埼玉県)のボランティア活動に参加。繁殖目的で酷使されてきた犬猫や、わずかな理由で売り物にならないと判断され飼育放棄された犬猫がたくさんいることに衝撃を受け、自分が住む地域にも保護施設を作りたいと考えるようになったという。不特定多数のペットを飼育できる物件を見つけるのに時間がかかったが、諦めかけた時に理解あるテナントに出合い、「何かに後押しされるように短期間で施設ができあがった」と5年前を振り返る。

 猫の保護はペット里親会と連携して行い、同施設の運営は約20人のボランティアが行う。開業1年目には100匹の譲渡が成立。年々保護と譲渡の数が増え、直近5年目は133匹が引き取られ、5年間で合計580匹の猫が新しい家族との出会いを果たした。現在は飼育できる限界に近い約20匹が新しい飼い主を待っている。

 根本さんは「一匹でも多く救いたいと目の前のことだけを考えていたらあっという間に5年たった。これからも自分のできる範囲で小さな命を救い、そのいとおしさを伝えていけたら」と話す。

 運営時間は12時~20時。現在の利用は予約制。

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