都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で現在、ダリアの花が盛りを迎えている。
ダリアはキク科の多年草で、原産地はメキシコから中央アメリカの高地。18世紀にスペインによってヨーロッパに紹介され、日本へは江戸時代にオランダから長崎に持ち込まれた。花の形がボタンに似ていることから、テンジクボタン(天竺牡丹)とも呼ばれる。
同園のダリア園では、約80種160株を栽培している。日本の花期は6月~7月と9月~11月で、同園では例年10月が最も見頃になる。今年はすでに多くのダリアが開花し、花盛りを迎えている。10月3日に事前申込み制の「栽培担当職員によるガイドツアー」を行う。広報の飯村さんは「ダリアは品種改良により花の色や形がさまざま。ガイドツアーに参加できなくても分かるように品種名や花形を紹介する札を添えてあるので、各自でゆっくり散策しながら楽しんでいただければ」と話す。
同園では毎年10月に「秋のバラフェス」を行っていたが、昨年と今年は新型コロナウイルス感染症の流行により混雑を避けるため開催しない。事前申し込み制の講演会「バラの香りにつつまれて」(9日)と「バラが香る命の輝き『至高の香り』」(10日)を、参加人数を絞って開く。
「ばら園は9月中旬に夏剪定(せんてい)を済ませ、現在は秋バラが美しく咲くよう手入れしている。これから秋が深まるにつれて次々に開花し、11月の二番花まで鑑賞できる」という。「朝の方が香りがより強く漂うので、午前中の来園がお勧め」とも。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。入園には整理券予約が必要。