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調布・老舗米穀店が「厄よけ米」 「深大寺」×「木島平米」結び商品開発

深大寺で祈とうした木島平米を真空パックした「深大寺 厄よけ米」(660円)

深大寺で祈とうした木島平米を真空パックした「深大寺 厄よけ米」(660円)

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 調布の老舗米穀店「お米のシライ(シライジャパン)」(調布市富士見町3、TEL 0120-353-508)が、深大寺で祈とうした木島平米「深大寺 厄よけ米」を商品化し、新米の出荷に合わせ本格的な販売を始めた。

「お米のシライ」店主で五ツ星お米マイスターの白井貞男さん

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 地元で創業70年の五つ星お米マイスター・白井貞男さんが営む同店。深大寺の檀家でもあるといい、「最近は百貨店などでも取り扱われている木島平米を使い、調布の古刹・深大寺と地元の米屋で調布土産を作りたい」という白井さんのアイデアから商品開発が始まった。コロナ禍の中断を経て3年越しの今夏に商品化し、現在、深大寺で厄払いをした新米から販売している。

 白井さんによると、「木島平米は、炊き上がりのつややかさ、強い粘り、深い味わいの三拍子そろった良質米」。調布市と長野県木島平村が姉妹都市盟約を結んだ1985(昭和60)年ごろに、同村を訪れた白井さんの父である先代が、米を食べてそのおいしさに驚いたことがきっかけとなり、調布で木島平米の販売が始まった縁もあるという。

 販売しているのは、真空パックの「深大寺 厄よけ米」で、価格は660円(450グラム)。パッケージには、深大寺山主が揮毫(きごう)した「深大寺厄よけ米」の筆文字と、同寺のシンボルであるかやぶきの山門が描かれている。商品は同店のほか、深大寺の参道に並ぶそば店の数店舗で販売している。

 白井さんは「日本人は赤飯や餅など、米をハレの日に食べてきた。米はおいしい時間を作るもと。厄よけ米の発売が、米のおいしさを伝えるきっかけになり、たくさん食べてもらって、少しでも日本の食料自給率を上げる一端を担いたい。おうち時間に、ぜひ縁起の良い厄よけ米を食べていただければ」と話す。

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